2013年5月3日
不入山(いらずやま)は、四国カルストの南に位置します。
土佐藩が樹木の伐採だけでなく、山への立入りを禁止したことが山名の由来になっています。
「とても良い山ですよ」と一押しされた山なので、5月3日、アケボノツツジやシャクナゲに出会えるであろうとわくわくしながら出かけました。
朝6時、岡山駅西口に集合しました。バスで高知県須崎東ICまで進みました。
途中尾根上に、たくさんの風力発電用と思われる風車が並んでいるのが見えました。
10時、不入山林道入口に到着しました。私たちはここから登山開始です。
不入山は清流・四万十川源流点であり、碑も立っていて、そちらからも登れるそうですが、私たちは「源流点」には行きません。
ゲートをくぐると、看板もありました。
林道を40分ほど歩くと、大モミとシャクナゲの花を示す看板を発見しました。
「ここが不入山でいちばん早く咲きます」の言葉に魅かれ、今日はまだ3日だから無理かなあと思いつつ、登ってみることにしました。
山道に入るとすぐに、1本のシャクナゲにの木に花が咲いていました!!
シャクナゲの花のアップです。新緑のやさしい緑にピンクの色が映えています。
推定樹齢210年の大モミの木がまっすぐ空に向かって立っていました。
さらに不入山林道を進んでいきます。
途中、周りの山を見渡すことのできる場所が何か所かありました。
鳥形山も見ることができました。
アケボノツツジが咲いて、ところどころピンク色に染まった山も望むことが出来ました。
岩も苔むしていて、新芽の柔らかい緑の色とマッチして幻想的な世界を作り出していました。
ボタンネコノメの花が咲いていました。
11時14分、 四万十源流点との分岐に到着しました。
ここで、槇尾根コースと幽谷(谷道)コースに分かれますが、私たちは槇尾根コースを進みました。
苔むした岩山の間の細い登山道を登っていきます。
途中、ミヤマカタバミの可愛い花が心を和ませてくれます。
アケボノツツジをはじめ、スミレやいろいろな花が私たちを迎えてくれました。
このあたりの木々はとてもたくましく、大きな岩の上にしっかり根を張り、育っています。
ひたすら幻想的な苔むした岩山の登山道を登っていきます。新緑がまぶしい道です。
アケボノツツジが登山道の間近に見えてきました。
アケボノツツジだけでなく、ヒカゲツツジも咲いていて、しばらく共演が見られました。
ここから不入山山頂までは、アケボノツツジとヒカゲツツジが道々迎えてくれ、気持ちよく登っていくことができます。
登山道だけでなく、周りの山々も、ピンクに染まっていました。
本当に美しい景色を見ながらの登山です。
アケボノツツジのアップです。
12時40分、不入山山頂に到着しました。
不入山頂上は、展望もよく、頂上が削り取られた鳥形山の姿が見られました。
この鳥形山は、石灰岩の露天掘では日本一の鉱山だそうです。
昼食後、帰路は同じ道を帰ります。
帰りも、シャクナゲの咲く道を、下っていきます。
ヒカゲツツジ、アケボノツツジだけでなく、シャクナゲもつぼみで迎えてくれました。
岩を積んだ登山道を、足元を見ながら下山していきます。
14時40分、下山口に到着しました。
予定より1時間ほど早い下山となりました。
バスで帰っていると、たくさんのこいのぼりを掲げている家がありました。
ポールが3本立って、たくさんのこいのぼりが泳いでいました。
日没の時刻が、ちょうど瀬戸大橋を渡っている時と重なって、夕日がとてもきれいでした。(18時20分)
予定より1時間も早く、岡山駅西口に到着しました。(19時着)
今度は、清流・四万十川の源流点にも立ち寄ってみたいです。