2016年5月14日
三方山は山頂が徳島県と高知県の県境に位置しています。
徳島県旧西祖谷山村、旧東祖谷山村、高知県大豊町の3町村にまたがっています。
登る人は少ないと聞いていたのですが、クマガイソウの自生地として知られており、訪れることにしました。
6時30分、早島ICで合流し、善通寺ICで高速を下りました。
今久保登山口の駐車場に到着したのは9時30分になりました。
ここから林道は続いていましたが、道が悪くなったので広場に止めて歩くことにしました。
ここの登山口はわかりにくいと、事前に聞いていました。
実際、草木に覆われた切り株に、薄く「今久保登山口」と書かれた看板がくくられていただけでした。(9時43分)
草木をかき分け登っていくと、杉林に入っていきました。
赤いテープとコンパスを頼りに登っていきましたが、
途中、谷が一つ違うことに気づき、進む道を修正しました。
11時20分、熊谷峠に到着です。ここには山姥伝説の地蔵尊が鎮座しています。
この地蔵尊は「熊谷地蔵」とも呼ばれ、山姥を封じた地蔵として「西祖谷山村史」にも紹介されているそうです。
四つ辻を南に進み、村界尾根を登っていくと、最初のピークに到着です。
ブナと自然林の中を登っていくと、第2のピークに到着です。(11時47分)
シャクナゲのトンネルが現れました。
今年はシャクナゲの花のつきが悪いのか、まだ早いのか、
離れたところに、蕾や咲いている少しの花を確認することができました。
十分には咲いていないシャクナゲのトンネルを進み、
第3のピークをこえると、
2枚の扇を広げたような可愛い葉っぱが見えてきました。(12時14分)
今日の目的のクマガイソウです。
花の咲いているクマガイソウもありましたが、まだ葉は小さく、花芽のついていないものが多いです。
7分ほど登り、山頂に到着です。
山頂からの景色です。昨年の春登った梶ヶ森など、高知県側の山々を望むことができます。
昼食後、13時下山、熊谷峠に13時40分到着です。
熊谷峠から東に折れ、中尾登山口に向かいます。
この登山道は広く、とてもわかりやすい道でした。
途中、杉林の中、道なき道を下山しているグループがありました。
地元の人たちで、杉林を下っていった道々にヤマシャクヤクの群生があるらしく、見ごろを迎えていたとの情報でした。
また、クマガイソウが咲いていた近くに、サルメンエビネも咲いていたそうです。
見つけられなかった私たちは、ちょっと残念!!
イチリンソウ
フタリシズカ
テンナンショウ
カキドオシなど、峠から少し下ると、たくさんの花々に出会いました。
14時26分、中尾登山口に到着です。ここからしばらくは林道を歩きます。
車で5分ほど下ったところに、「かずら橋山野園」があります。
ここでクマガイソウを育てているというので、立ち寄りました。(15時着)
まずは満開のシャクナゲがお出迎えです。
入園料500円を払い、階段を上がると、杉林の山裾を覆うように、一面のクマガイソウが咲き乱れていました。
顔をみんなこちらに向けて咲いている様は、圧巻です。
今年は例年より2週間ほど早く、GWごろにはもう咲き始めていたそうです。
私たちが山で見つけられなかった「サルメンエビネ」も咲いていました。
サルの顔に似ているということですが・・・。
そのほか見られた花は、ジエビネ
ハッカクレン
ユキモチソウ
サクラソウ
クリンソウ 白や黄色のクリンソウもありました。
その後、「サンリバー大歩危」で汗を流し、帰路に向かいました。
瀬戸大橋からの夕焼けもすばらしいです。
登山する人は少ないと聞いていましたが、ヤマシャクヤクの群生の頃やシャクナゲのトンネルとなるような花をつけるときに訪れたいものです。