2015年3月15日

吉備路は岩屋や鬼ノ城など、何度か歩いたことがあるものの縦走したことはなく、第1回ということもあり、全山縦走35kmに挑戦しました。

温羅(うら)と吉備津彦命の伝説にも思いを馳せながら歩きました。

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朝6時、JR服部駅で受付を済ませ、まだ薄暗い中を元気よく出発しました。

まずは鬼ノ城ビジターセンターを目指します。

 

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砂川公園を過ぎると、山道になりました。

至る所に矢印の看板があり、スタッフも立って案内してくださっていたので、迷うことなく進むことができました。

 

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途中、「鬼の窯」がありました。

 

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ビジターセンターから岩屋を目指している途中、展望のよいところがありました。

ここから鬼ノ城の西門を眺めることが出来ました。

 

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方位岩や汐差岩など、この付近には大昔の生活に思いを馳せるような巨岩がたくさんありました。

 

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馬頭観音(465m)です。よくよく見ると、右の観音様の頭の上に馬の頭がのっていました。

 

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鬼の餅つき岩です。とても大きな岩でした。

 

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鬼の差し上げ岩です。とても大きな岩で、温羅が岩を差し上げて作ったすみかとされる洞窟です。

温羅が岩を持ち上げたときの手形とされるくぼみが、残っているそうです。

 

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巨岩群とたくさんの観音様を見ながら進んでいくと、岩屋休憩所に到着しました。

ここで、朝買ったドーナツと持ってきた紅茶でティータイムとなりました。

ここまで3時間近く歩いてきているのでほっと一息でき、とてもおいしかったです。

そして、またここから山道に入り、鬼城山に向けて出発しました。

 

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約20分ほどで鬼ノ城北門に到着しました。

鬼ノ城は、千数百年前、温羅(うら)と呼ばれる一族が朝鮮より渡来し居住したといわれていて、鬼城山(397m)の上に建つ山城です。

 

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展望台から中央の道を通り、西門に出ました。

4つの門のうち、きちんと復元されたとても壮大な門です。

 

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周りには、たくさんの敷石や巨大な石垣などが見られます。

また、総社の街並みも見渡すことができます。

 

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鬼ノ城をぐるっと回って東門から下山しました。

この道が、なんとものすごい急降下の道でした。

しかも岩場で一歩も大きく、持つところもおぼつかない状態なので、慎重にゆっくりと下山していきました。

 

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大きな一枚岩もありました。滑らないようにと念じながら、またスリルを楽しみながらの下山となりました。

 

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約30分で奥坂休憩所に到着しました。ここで、頑張ったご褒美にパンとかまぼこを頂きました。

さっそくかまぼこを食べ、腹ごなしをし、英気を養ってから次の目的地に向けて出発しました。

 

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山道を歩くこと約1時間で足守プラザに到着しました。

ここではカルピスウォーターを頂き、12時近くになっていたので広場で昼食タイムにしました。

 

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街並みの至る所にかわいいお雛様を飾っていて、疲れている心を和ませてくれました。

ここからは中国自然歩道を通って、龍泉寺に向かいました。

 

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13時に、龍泉寺に到着しました。

龍の口から流れ出る滝、この滝に打たれて修行をするそうです。

 

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30分ほどで竜王山(287m)に到着しました。

竜王山は、高松稲荷の奥ノ院です。

鳥居をくぐると、赤いマントをかぶったキツネに迎えられました。

ここは八大竜王の大きな岩や石に囲まれ、一乗寺というお寺もあり、初めて訪れた私には圧巻の光景でした。

 

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大平山(192m)からの眺めです。三角点もありました。

このころは足の疲れも最高潮でした。

でも、途中スタッフの方のやさしい声かけに元気をもらい、最後の「吉備の中山」を目指しました。

 

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吉備津彦神社から御陵へは何度も登った道です。

こんなにもしんどかったかなあと思うほど、足が前に進みませんでした。

穴観音が見えると御陵まであと少しです。

穴観音の左側には穴が開いていて、耳をあてると観音様のお声が聞こえるということですが試していません。

 

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16時35分、御陵に到着しました。

ここに吉備津彦命が祀られているそうです。

 

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「暗くなる前に」と先を進め、回廊を通って吉備津神社に到着しました。

 

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16時47分、最後のチェックをしてもらい35kmの吉備路全山完歩です。

道々に吊るしてあった川柳を読みながら吉備路の有名どころを回り、楽しくめぐることが出来ました。