2014年10月18日

3080円で乗り放題、「鉄道の日」記念切符を利用して信仰の山、比叡山を散策しました。

今回は表参道の坂本にある日吉大社をスタートし、根本中堂、大比叡を経由して修学院離宮に降りるコースをたどりました。

 

計画書

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計画書

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岡山駅6時15分発の姫路行きに乗車し、乗り換えて比叡山坂本駅には10時01分に到着しました。

ここから登山がスタートです。

 

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まずは、日吉大社に向かいました。石造りの鳥居が出迎えてくれました。

 

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次に、朱塗りの鳥居がお出迎えです。

山王総本宮として知られる日吉大社は、壮大な敷地で国宝の建物もあり、ゆっくり散策したいところですが、私たちは登山口に向かいました。

紅葉にはまだ早かったのですが、あと一ヶ月もすると、すばらしい紅葉が見られるであろうことを想像しながら歩いて行きました。

 

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10時30分、ここから根本中堂に向けて登山道に入り、東海自然歩道を歩きます。

 

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10分ほど歩くと、琵琶湖が見え始めました。

 

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見晴らしは良好です。

眼下には近江盆地、琵琶湖大橋、遠くに沖島がはっきり見えます。

 

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法然上人修行の地、「法然堂」がありました。

法然上人は、岡山で生まれた人なので、私たちにとっては馴染み深い名前です。

法然上人は、13歳で岡山の地を離れ、当時の仏教の最高学府であった比叡山で勉学に励み、15歳で得度しました。

その後18歳までの3年間この地で修行し、正式に僧侶としてひとり立ちしたそうです。

 

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「文殊楼」です。

文殊楼は、慈覚大師円仁が中国五台山の文殊菩薩堂にならって建立した堂で、一行三昧院とも称されています。

 

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11時50分、「根本中堂」に到着しました。

ここは比叡山延暦寺東塔の中心的建造物で、延暦寺の総本堂です。

 

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法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など、それぞれ高僧が修行を重ねてきた霊山、その中心となっている根本中堂の中に入ってみました。

延暦寺根本中堂内は、外陣・中陣・内陣の3カ所に分かれています。

外陣・中陣は一般参拝をする所で、少し高い位置にある廊下です。

また、内陣は本尊を安置している場所で、中陣や外陣より約3m低い石敷きの土間となっています。

その後、昼食タイムとなりました。

 

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「阿弥陀堂」と「東塔」です。

阿弥陀堂は、昭和12年に建立された壇信徒の滅罪回向の道場です。

全国信徒各家の御霊を祀っており、本尊は丈六の阿弥陀如来です。

また、東塔は昭和55年に阿弥陀堂の横に再興されました。

天台宗徒と佐川急便グループ創業者佐川清氏の寄進によるものだそうです。

ここから30分ほどで大比叡(848m)に到着しました。(13時20分)

 

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大比叡から30分ほど下山したところに、浄刹結界趾の石碑がありました。

浄刹結界は比叡山の境界線で、かつてはここから先女人が立ち入ることが禁止されていました。

途中、修学院近くに住み、度々比叡山に登っているという父子に会いました。

一緒に下山しながら石碑の説明や見晴らしの良い所からの景色について教えて頂きました。

 

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眺望の開けた場所がありました。ここから京都の町並みが見渡せました。

ここからの下り道は、雲母(きらら)坂と呼ばれ、長年の浸食によって深い谷状になっている道でした。

周りの景色を見る余裕もなく,谷底を見ながら下っていきました。

まもなく高い塀が現れ、「宮内庁」の看板も見えました。音羽の橋をこえ、住宅が見えてきたところで父子と分かれました。

修学院駅はすぐそこです。

京都駅まで出て姫路で乗り換え、岡山まで帰りました。(20時34分着)