2015年11月23日
本で見つけた「ヤッコソウ」の写真、そのヤッコソウを見たくて鈴ヶ峰を訪れました。
ヤッコソウはシイの根に寄生する人形の姿をした乳白色の植物で、
国内では他に高知と鹿児島にしかない珍しい植物だそうです。
山行計画書
山行地図
6時30分に早島に集合し、瀬戸大橋、徳島道を通り、徳島の最南端、
海陽町宍喰までやってきました。
学校近くで登山口を尋ねると、もっと上まで車で行けるというので、その地点まで進むことにしました。
途中、ヤッコソウ発生地の解説版や石仏がありました。(11時9分)
上には広い駐車場がありました。(11時12分着)
ここから丸太の階段が続いています。
途中、展望台があり、宍喰の町が見られました。
十一面観音の石仏もありました。(11時21分)
道々に並んでいる石仏を眺めながら進んでいくと、ヤッコソウの看板がありました。
この辺りにヤッコソウがありそうだとよくよく見たのですが、見つからなかったので、さらに登っていきました。(帰りにこの看板の裏で見つけました。)
石階段を登っていくと、圓通廃寺に到着しました。
石垣の上に、倒壊した廃材が散らばっていました。
標識のある尾根を右に曲がると、鈴ヶ峰山頂に到着です。(12時5分)
山頂からの眺めは素晴らしく、太平洋の海と宍喰の町を望むことができます。
つつじの花も咲いていました。
標識のある尾根まで引き返し、左側にも道が続いていたので、行ってみました。
途中で道がなくなっていたので引き返し、ヤッコソウの看板のところまで帰ってきました。
看板の後ろの斜面で、たくさんのヤッコソウを見つけました。(12時55分着)
本当に小さく、ドングリと見間違うほどです。
もう少し早い時期だと、乳白色のヤッコソウが見られますが、上は、もう黒くなっていました。
全身真っ黒になって枯れているのもありました。
出会えてよかった!!
13時22分、駐車場まで帰り、この近くに天然記念物の化石漣痕があるというので、向かうことにしました。
ヤッコソウを鑑賞している時に教えてもらった場所でしたが、探しても見つけることができませんでした。
とりあえずヤッコソウの群生地であるもう一つの地、妙見山に行くことにしました。
妙見山は、ショッピングセンター「ピアカイフ」の裏にあります。(14時24分着)
階段を緩やかに上がっていくと、
たくさんのヤッコソウを発見!!
こちらのヤッコソウは、少し背が高かったです。
再び化石漣痕を目指しました。ナビで調べると、きちんと載っていました。(15時着)
鈴ヶ峰からごく近くの場所でした。
約2億年前のさざなみの化石で、一見の価値ありでした。
横から見ると、何層にも重なっているのが分かります。
次に今日の4つ目の目的であるツチトリモチを探すために、「杉尾神社」まで車を走らせました。
看板は出ていないし、道は行き止まり、道を聞こうにも人はいないで困ってしまいました。
やっと人を見つけ、たどり着いたときには、薄暗くなっていました。(4時着)
この杉尾神社の裏山にあるそうです。
ツチトリモチも寄生植物で、根茎から鳥もちを取ったことから名前が付いたようです。
卵型で真っ赤、不思議な植物に出会えました。
今日はこの神社のお祭りで、近くの人は皆集まっていました。
境内に「モモイロカンアオイ」の葉があり、下を探ると、白い花?が見えました。
いろいろと捜し歩きましたが、見たいものはすべて見ることができ、満足して帰路に着くことができました。
もう一度、全身乳白色のヤッコソウを見にいきたいです。きっと迷わずに来れると思います。