2003年8月18日(月)~27日(水) 関西空港発 阪急交通社「トラピックス」 利用
大韓航空便を利用してのエジプト旅行です。
1日目
夕方、関西空港を出発しました。
←関西空港を飛び立つ
関西空港→韓国(仁川空港)→アラブ首長国連邦(ドバイ)→エジプト(カイロ)という、とんでもなく乗り継ぎの多いツアーです。
前回エジプトに行ったときは、エジプト航空利用のノンストップ便(関空→カイロ)だったので、その時に比べるとかなり疲れるでしょう。
にもかかわらず、このツアーを選んだ理由は次の2点です。
1.「安い!」
盆明け時期にもかかわらず、全食事付きで128,000円10日間のツアーです。
2.「シナイ山がメイン!」
シナイ山登山が付いている激安ツアーはめったにないと思います。
←眼下に関西空港を見下ろす
大韓航空がカイロ便を再開したばかりの時期だったので、憶測ですがキャンペーン期間だったのかもしれません。(数年前に、ルクソール無差別銃撃事件があって観光客が激減した経過があります。)
2日目
現地時間、深夜2:00頃のドバイ空港内です。
カラフルで明るい空港でした。
朝、カイロに到着しました。
「エジプト考古学博物館」観光後「モハメッドアリ」モスクに向かいます。
モスクの内部です。
モスク前の広場からは、カイロ市内を一望することができるのですが、霞がかかっているような感じです。
砂のせいでしょうか?
市内のバザールは人でいっぱいです。
ドルネケバブのお店もありました。
イスラム圏を感じさせます。
本日は20時間という長旅の疲れも考慮して、カイロ市内ピラミッド近くのホテルに早めのチェックインとなりました。
3日目
今日は、アレキサンドリア観光です。
「アレキサンドリア」はエジプト第2の都市で、「地中海の真珠」と例えられています。
カイロの北西208kmに位置し、車で約3時間かかります。
アレキサンドリアに到着しました。
小高い丘になった場所に、1本だけ柱が立っています。これが『ポンペイの柱』です。
これは、ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝が建てた図書館の柱だそうです。
この後、グレコ・ローマン博物館に向かいます。
「グレコ・ローマン」とは「ギリシャ・ローマ」のことです。
アマチュアレスリングの「グレコローマンスタイル(Greco-Roman style)」の英語名からも理解できるように、語源は同様だと思われます。
「クレオパトラの肖像」です。
グレコ・ローマン時代の彫刻、副葬品などが展示されています。
博物館見学後、市内海岸沿いのソフィテルホテルで昼食を取りました。
そのホテルの前は「サアドザガルール広場」と呼ばれ、さわやかな地中海の風が吹き抜けます。
その後、アレキサンドリアを離れ約3時間をかけてカイロのホテルに戻りました。
4日目
本日最初は「クフ王のピラミッド(第一ピラミッド)」観光です。
宿泊ホテルはピラミッドのすぐそばに位置しているので、すぐに到着しました。
←「後の時代に開かれた入口」
このピラミッドには「本来の入口」と「後の時代に開かれた入口」の計2つの入口があります。
現在観光客は、「後の時代に開かれた入口」から入場&観光します。
←「本来の入口」
「本来の入口」は「後の時代に開かれた入口」の上方に位置しています。
この写真で、2つの入り口が分かるでしょうか?
あまりにも有名な「スフィンクス」です。
スフィンクスは、元あった小さい丘を削って造られているそうです。
「カフラ王のピラミッド(第二ピラミッド)」
カフラ王はクフ王の息子に当たります。
カフラ王のピラミッド上部にはまだ化粧石が残っています。
高さは136mで、1辺の長さは210mになります。
昼からは宿泊した「ムーベンピック ホテル」のプールでゆっくりしました。
プールからはピラミッドがよく見えます。
後方に見えているのは、「カフラ王のピラミッド」です。
5日目
朝、シナイ山方面に向けて出発しました。
今日の宿泊は「ラスセドル」にあるヒルトンホテルリゾートです。
下の地図ではスエズ湾沿い「エリム」の手前に位置します。
スエズの街に到着しました。
船が、紅海側から地中海側に向けてゆっくり航行しています。
先ほどの船が運河の奥方向に進んで、写真では船影がかなり小さくなってきました。
子供たちが運河で水遊びをしています。
ここは紅海のスエズ湾に面し、スエズ運河の南端に位置します。
そのため、南方面は紅海が開けます。
街の市場は、新鮮な海産物であふれています。
本来であれば、地下トンネル道路を使ってスエズ運河を通過すればいいのですが、今回は「スエズ運河橋」を渡るためにスエズの街から北上しました。
この橋は、日本政府からの支援の下に建設され、「エジプト-日本友好橋(またはムバラク橋)」とも呼ばれています。
坂になった橋を上っていきます。
橋は運河上70 mの桁下高があり、全長は3.9 kmです。
そして主支間が400 mの斜張橋となっています。
まだまだ、坂になった橋を上っていきます。遠くに運河が見えてきました。
長々と橋を上っていき、やっと運河が近くに見えてきました。
ようやく、橋の上を通過します。運河の全景がよく分かります。
橋を下り始めましたが、渡り終えるにはまだ時間がかかりそうです。
橋を渡り終えて、シナイ半島側から橋を眺めました。遠くにかすんでいます。
あまりにもスケールが大きいので、かなり遠くからでないと全景を捉えることができません。
宿泊するホテルである「ヒルトン・ラスセドル」のゲートが見えてきました。
このホテルは紅海(スエズ湾)に面したリゾートでプライベートビーチも充実していました。
大型ヨットが接岸出来る桟橋を保有していて、海も非常にきれいです。
陽が落ちました。
夜はプールサイドでベリーダンスのショーが開かれていて、宿泊客も一緒におどっていました。
もちろん無料です。
6日目
ホテルはコテージ風の造りでした。朝日が昇ります。
午前中もホテルでゆっくりしてから、シナイ山に向けて出発しました。
途中で、「ワジ・フィラン(レピデム)」という場所にバスは止まりました。
ここはなつめやしの林が群生するオアシスで、「シナイの真珠」と呼ばれます。
またここは、「モーセ」が奇跡を起こした場所の一つであると言われています。
このオアシスでは人々が山羊や羊を飼って生計を立てています。
夕刻、シナイ山の麓に位置するセント・カテリーナのホテルに到着しました。
明日は、深夜2:00出発で、シナイ山頂でのご来光を拝む予定なので早めの就寝となりました。
7日目
シナイ山登山です。 「シナイ山」は、標高は約2500mで荒涼とした岩山です。
モーセが出エジプトの命を受けた地であり、また十戒を授かった地と言われています。
各国のキリスト教徒を中心に多くの観光客が訪れます。
登山中は真っ暗で、写真は撮れていません。
登山行程の概略は以下のとおりです。
01:30 モーニングコール
02:00 ホテルを出発し、バスでセント・カテリーナ修道院へ
02:30 セント・カテリーナ修道院出発(ラクダに乗る・・・周りは真っ暗。星がとってもきれい。)
04:20 ラクダ終点地に着く。ここからは、自分の足で歩く。急な階段が続く。
05:30 頂上到着。頂上は案外狭い。
05:40 少し明るくなってきた。登山で火照っていた体が冷めてきて、だんだん寒くなる。
06:00 やっと、ゴツゴツとした山並みが、目の前に現れてきました。
06:14 ご来光です。
06:15 日が差し、かなり明るくなってきました。
06:17 頂上に建つ小さな教会。
06:20 朝日が昇ると、まわりの山々は赤く染まっていく・・・
06:22 刻々と変化していく山肌の色・・・
06:30 そろそろ下山です。
1時間半かけてゆっくりと下山します。
ラクダに乗って出発したセント・カテリーナ修道院が、遠方に見えてきました。
08:00 セント・カテリーナ修道院前に到着しました。
すっかり明るくなって、ダイナミックな山々と真っ青な空が印象的でした。
バスでホテルに帰り、しばらく部屋で休憩しました。
その後、近くのホテルに移動して昼食を取りました。上の写真はそのホテルからの景色です。
午後からは、ラクダに乗ってベドウィン(アラブの遊牧民)の村観光です。
村ではチャイ(紅茶)や、ハチミツやチーズをつけたナン(パン)を頂きました。
陽も落ちてきて、今日の観光は終了しました。ホテルに戻ります。
8日目
早朝、宿泊ホテルの前の砂漠から、ホテル方面を撮影しました。
岩肌を見ると、自然の風化現象によって、縦に裂けているのが見て取れます。
それは、あたかもモーセが授かった十戒の岩盤を思い起こさせます。
一方、足下に視線を落とすと、朝陽をわずかに浴びた砂漠にも花が咲いていました。
花も葉っぱもドライフラワーのようです。
宿泊した「セントカテリーナ・プラザホテル」です。これから宿を後にします。
午前中は、登山の出発点となった世界遺産「セント・カテリーナ修道院」を見学しました。
ここはギリシャ正教の修道院で、「3世紀にローマ帝国の迫害を逃れたキリスト教徒が、このセント・カテリーナに定住した。」ことが修道院の始まりと考えられています。
その後、カイロに向けて出発しました。
途中、紅海のはるか海上に油田を確認することができました。
カイロに到着し、市内のホテルに宿泊しました。
9,10日目
朝、カイロを出発し、往路と同じルートで関西空港に帰ってきました。