2014年11月3日
岡山県奈義町と鳥取県智頭町との境に位置する那岐山は、岡山県第4位の秀峰です。
春はドウダンツツジ、冬は雪山と、一年中楽しむことのできる山です。
地図
今回は「Aコースを登り、滝山を下山する」コースで紅葉を楽しみました。
岡山駅西口を6時に2台の車で出発し、まず1台の車を「みそぎ橋」登山口まで持って行きました。
この辺りは陸上自衛隊日本原演習場になっているので、ジープと行き交ったり柵が設置してあったりします。
もう1台の車で菩提寺の大いちょうまで行きました。(7時50分着)
この大いちょうは樹齢約1000年だそうです。
まだ紅葉していなくて、周りの緑の木々の色と重なって、遠くからでは分かりませんでした。
ここ高貴山菩提寺は、2週間前に訪れた比叡山と岡山にゆかりのある法然上人が9歳から13歳まで過ごした場所です。
ゆっくり散策したかったのですが、登山の関係上、先を急ぎました。
登山開始早々、木々の色づきが見え始めました。
落ち葉を踏みながら、アップダウンを繰り返していきました。
紅葉した木々の隙間から周りの山々を望みつつ、登山を楽しみました。
11時40分、那岐山山頂に到着しました。
少しもやのかかった360度の大パノラマを楽しみながら 、昼食タイムにしました。
12時40分、滝山に向けて登山開始です。
低い笹に覆われた稜線を歩いていると、周りの紅葉した山々や歩いてきた道を眺めることができて、気持ちよく歩けます。
再び笹原をぬけ、周りの紅葉を楽しみながら歩きました。
14時、滝山山頂に到着です。
山頂には1等三角点と展望台がありました。
滝山山頂からの眺めです。
南方に、日本原の水田や美しく点在している溜池などを見ることができました。
那岐連峰の山並みも確認できました。
ここから滝神社をめざして下山します。
縦走路から分かれると、急な下り坂が続きます。
周りの木々は、ナラ、ブナ、カエデ、ドウダンツツジなどの紅葉で、息をのむほどの美しさでした。
天候も回復し、青空が見えるようになりました。
下から空を見上げながら紅葉を楽しみ、写真をたくさん撮りながら進みました。
勾配の厳しい下り坂でしたが、その一方で登山道にも落ち葉が敷き詰められ、とても歩きやすい道でした。
15時25分、雄滝が見えてきました。高さ20mの滝です。
雄滝の前には、社が奉ってありました。
雄滝には、滝のしずくが太陽に照らされ、虹がかかっていました。
階段を下りると、滝神社です。
滝神社から雄滝と社を見ています。
ここは昼間でも薄暗く、ひっそりとたたずんでいる感じで時がたつのを忘れそうです。
15時50分、稲荷神社の鳥居に到着しました。
私たちは滝神社から山道を下りてきたので、稲荷宮には立ち寄っていません。
少し下った所に「滝神社の女人結界石柱」がありました。
滝神社は修験者たちが修行するための聖地であったため、修行の妨げにならないようにと女性の入山を禁止したそうです。
上の写真はその説明書です。
16時、みそぎ橋下山口に到着しました。
すばらしい紅葉と、うっそうとした原生林のなかで静かに流れている滝に癒やされた山行でした。