熊野古道・中辺路踏破Part.2 アルパインツアー利用
2021年11月15日(月)~17日(水)
11月16日(火) 2日目
7時朝食
8時、ホテルを出発です。今日は赤木越で発心門王子まで進み、そこから2年越しの中辺路踏破を目指します。
昨日と同じ、湯の峯温泉からスタートです。泉温92℃、朝は湯煙がすごいです。
一遍上人名号碑 巨大な岩盤に梵字と名号が彫られています。
8時8分、熊野古道・赤木越のスタートです。
いきなりの急登ですが、足もとの草木に心が癒されます。
イズセンリョウ 乳白色の実をつけます。
キッコウハグマ(亀甲白熊)
ナチシダ 葉全体の形が五角形の形をしています。
ここにも樹の皮をはがされた檜がたくさんあります。
落ち葉に覆われている石畳を進むと、道標11がありました。(8時25分)
赤木越は、道標1から11までです。私たちは、道標1に向けて登っています。
サンキライ 正式名称は「サルトリイバラ」
根茎は昔から生薬として使われていたようですが、山に入った病人がこの実を食べて元気になり帰ってきたことから山帰来「サンキライ」といわれ、毒消しの実として知られたようです。
8時45分、道標10を通過
道々にはアサマリンドウがたくさんありますが、まだ朝が早いからなのか、残念ながらみんな蕾のままでした。
雲海や向こうの山々が見えてきました。
自然石でできた道標 湯の峯(ユノミ子)を指しています。(8時53分)
モチツツジが咲いていました。
ひたすら樹林帯の中を進んでいき、9時7分、道標9を通過しました。
雲海を楽しみながら狭い道の樹林帯を登っていき、9時18分、道標8に到着です。
9時28分、道標7を通過しました。
9時32分、柿原茶屋跡に到着です。屋敷がそのまま残っています。
家が2軒あったとの事なので、この石垣の上にも家があったのでしょうか。
「お大師様」を祀っている祠がありました。(9時40分着)
檜の樹林帯の中をぬけ、9時50分、道標6を通過しました。
10時3分、道標5を通過しました。
10時18分、鍋割地蔵に到着です。
時折見える景色を楽しみながら樹林帯の中を進み、10時26分に道標4を、10時39分に道標3を、10時48分に道標2を通過しました。
この辺りは、とても歩きやすい尾根道です。
朝熊リンドウも花を咲かせています。
丸太の木橋を渡ると(11時5分)、道標1に到着です。(11時11分)
道中、「榊坂」「一日前」「一坪」と書かれた石碑が建っていたのですが、いったいこれは何なのでしょうか。
30分程歩くと、工事現場が現れました。ここは台風で崩落した音無川の復旧工事をしているところです。
ここに赤木越分岐があります。(11時39分着)
11時42分、船玉神社に到着です。トイレも整備されています。
船玉神社は熊野本宮大社の奥ノ院ともいわれています。おぼれそうになった蜘蛛を神様が榊の葉を投げて助けたことから名付けられたそうです。
ここからは中辺路コースとなります。昨年は迂回路を通り、道標57から61までは通っていません。
今回は道標59からゴール75まで歩きます。
11時50分、猪鼻王子跡を通過
11時58分、発心門王子に向けて階段を登っていきます。
12時4分、道標61を通過し、
12時10分、昨年の終着地である「発心門王子跡」に到着です。(~12時20分)
五躰王子のひとつに数えられている発心門王子社です。ここから先は熊野本宮大社の領域となるそうです。
昨年もこの辺りは紅葉が素晴らしかったです。ここからは舗装道路を歩きます。
発心門休憩所で昼食です。弁当は豪華な「熊野古道弁当」です。ご飯もラップに包まれた4種類のおこわなど、おかずも充実しています。(12時23分~12時50分)
ここはバス停留所があり、道標62番もありました。紅葉も美しいです。
「河野翁彰徳碑」と書かれていますが・・・。
道標64を過ぎると、「歯痛の地蔵さん」が祀られていました。時折、モミジが美しく紅葉した姿を見せてくれます。
道標65のそばに「水呑王子跡」がありました。(13時25分着)
ここからは舗装道路を離れ、樹林帯の中を進んでいきます。
道標67番にはお地蔵様が立っていました。
途中、土を運び、「土固め」という道具を持って作業している大学生の人達に出会いました。
「菊水」バス停近くには、無人販売所があり、ハチミツや梅干し、ラッキョウなどが置かれていました。
この辺りには、茶畑も広がっていました。
ここから果無山脈が一望できます。3年前、小辺路を歩いて果無峠を越えたことを思い出します。
菊水井戸(14時4分着)
伏拝王子前には、休憩所とトイレがあります。
和泉式部供養塔
伏拝王子跡
長い道のりを歩いてきた参詣者が、はるか彼方に見える本宮を初めて望み、伏して拝んだそうです。
蘇生の森をゆっくりと歩きます。
三軒茶屋跡と九鬼ヶ口関所跡(14時58分着)
三軒茶屋跡は、熊野古道小辺路との合流点でもあるので、関所があったそうです。ここからは3年前に歩いた小辺路コースと同じです。
「ちょっとより道」の看板がありました。見晴台地があり、大斎原の大鳥居が見えます。(3年前は行っています。)
どこまでも続く石畳や石階段を登ったり下ったりしながら進んでいきます。
祓殿石塚遺跡(15時50分)
最後の階段を下ると、住宅地に入りました。
16時、祓殿王子跡と中辺路最後の75番に到着です。
裏鳥居横を通り、
八咫ポストに迎えられ、
16時11分、熊野本宮大社に到着です。
表参道入口を通り、熊野古道(祈りの道)終着の地でもあり、出発の地でもある大斎原大鳥居に向かいます。
大鳥居に向かって真っすぐな道が伸びています。
黄金色に実っているお米は、「釜餅」を作るためのもち米のようです。
16時55分、大斎原に到着し、熊野古道中辺路は終了しました。
17時17分、昨日と同じ宿、「湯の峯荘」に到着です。
本日の夕食メニューです。生ビールは大、中、小の三種類あります。
夕食(18時30分~)
本日もよく歩きました。温泉で疲れを癒し、明日に備えました。