2015年8月1日
3日目 8月1日(土)
今日は、歩行予定10時間のロングコースです。
朝3時起床、用意してもらった朝食弁当を食べ、4時22分、双六小屋を出発しました。
4時24分、空が少し明るくなってきました。
これから双六岳を目指します。
コバイケイソウのお花畑と前に広がる広大なザレ地を望みながら歩きます。
ハクサンイチゲの群生
大きな岩を、〇や→の印を頼りに登っていきます。
4時59分、太陽が山の上から顔を出しました。
チングルマのわた毛
槍ヶ岳や穂高連峰の山々がくっきりと姿を現しました。
今日も良い天気です。
私たちの影が登山道とハイマツにくっきりと映っています。
笠ヶ岳が見えてきました。
5時32分、双六岳山頂に到着です。
山頂からのすばらしい景色を堪能しました。
黒部五郎岳
薬師岳とその手前に平らに見えるのが雲ノ平です。
右に鷲羽岳、左手奥に水晶岳が見えます。
たくさんの百名山に囲まれて、今回は眺めながらの通過です。
また登りに来たいです。
ここから三俣蓮華岳に向けてさらに稜線を歩きます。
クモマミミナグサ
チシマギキョウ
タカネヤハズハハコ
雪渓やコバイケイソウとのアルプスの山々、本当に絵になります。
ウサギギク
7時、ハイマツの中をぬけると、三俣蓮華岳に到着です。
バックには、槍ヶ岳が見えます。
三俣蓮華岳の三角点は、なぜか3つ並んでいました。
イワギキョウ
三俣山荘に向けて出発しました。(7時10分)
下るとすぐ、雪渓とすばらしいお花畑が広がっていました。
7時23分、三俣峠に着きました。
キバナシャクナゲ
ハクサンフウロ
コバイケイソウの群生と山を望みながら歩いて行きます。
ゴロゴロ石の道を歩き、三俣山荘の看板を曲がると、山荘はすぐそこです。(7時54分)
三俣山荘に到着です。(8時13分)
鷲羽岳を間近に見ながら歩いて行きます。
ここから黒部川源流までひたすら下っていきます。
オタカラコウ群生
大変な下り坂でも、お花畑が癒してくれます。
黒部川源流碑がありました。(8時45分)
ここから黒部川が始まっているのですね。
雲ノ平登山口に到着です。(8時47分)
ロープを伝って黒部川源流を渡っていくと、雲ノ平入口の看板が見えました。
ここからはジグザグの急登が続きます。
登りきったところは日本庭園となっていますが、ザレ地が続いています。
朝が早いため、雪田の近くでお昼にしました。(10時23分)
ハクサンイチゲの群生が見られました。
祖父岳(じじだけ)分岐に到着です。(10時52分)
遠く林の中に、赤い屋根の「雲ノ平山荘」が見えます。
この木道を少し入ると、スイス庭園です。池塘と岩が点在しています。
好天が続き、池に水はほとんどありませんでした。
イワイチョウ
雲ノ平山荘周辺は、ギリシャ庭園と呼ばれています。
11時40分、雲ノ平山荘に到着です。
ここで昼食のお弁当の残りを食べました。
高天原分岐から、黒部五郎岳を背に登っていきます。
水晶岳、黒部五郎岳を眺めながら登っていきます。
チングルマ
歩きやすい木道なので、景色を楽しみながら進んでいきます。
奥スイス庭園の看板がありました。(13時)
通常の登山道から外れ、「雲ノ平森の道」の看板の方に曲がりました。(13時2分)
うっそうと茂った森の中を急降下していきました。
階段、ハシゴ、木の根道をひたすら下っていきました。
14時5分やっと、高天原峠に到着です。
雲ノ平山荘から90分の予定が、125分かかっていました。
岩苔小谷の沢を渡っていきました。
ミズバショウの群生がありました。
今は葉を大きく広げ、可憐な花の面影はありません。
ニッコウキスゲ
ワタスゲ群生
ニッコウキスゲの群生
この辺りは木道、お花畑を楽しみながら歩くことができます。
15時、高天原山荘に到着です。歩行時間は10時間22分でした。
荷物を置くとすぐ、高天原温泉に向けて出発です。(15時28分)
アップダウンの山道を歩くこと20分、やっと高天原温泉に到着です。
標高2100mにある露天風呂で、日本で一番遠い温泉といわれている、秘湯中の秘湯です。
沢の間に、露天風呂が2つ、女性風呂が1つありました。
女性専用のお風呂です。
乳白色の硫黄泉で、疲れを吹き飛ばすことが出来ました。
そばに流れている川に手を浸すと、とても冷たく、お風呂あがりは気持ち良かったです。
山荘で缶ビールを買って沢で冷やし、湯上りに一杯やっている人がいました。いいアイディアですねえ。
汗をかかないようにゆっくり宿に帰ると、夕食の時間でした。(17時)
ここはランプの宿です。
今日も一日、しっかり歩いたので、19時30分には就寝しました。