2005年8月14日(日)~20日(土) 関西空港発 阪急交通社「トラピックス」 利用
今回は、関西空港発が10:00と早いので、空港近くのホテルに前泊です。
1日目
中国東方航空便にて、関西空港を出発し上海経由で、モスクワの空港に到着しました。
入国審査にかなり時間がかかり、モスクワ市内のホテルに着いたのは22:30になりました。
2日目
モスクワでの宿泊ホテル「ホテル イズマイロヴォ」です。
高層ホテルですが、モスクワオリンピックの選手村であったそうです。
同じような高層ホテルが3棟建っていました。
バスに乗り込みモスクワ市内観光に出発です。
まず、「赤の広場」へ。
「聖ワシリー大聖堂」
ロシアが舞台となった映画に、よく登場する聖ワシリー大聖堂です。
ねぎ坊主のドームを持ち、カラフルな外観の聖堂は一際目立ちます。
「赤の広場」を挟んで、大聖堂の反対側に位置するのは「国立歴史博物館」です。
国立歴史博物館と大聖堂に挟まれているのが「グム百貨店」です。
赤の広場に接する旧国営百貨店であったグム百貨店は、現在高級百貨店として賑わっています。
そして、「赤の広場」を挟んで、グム百貨店の反対側に位置するのは「レーニン廟」です。
「レーニン廟」の後方には「クレムニン」がそびえていて、前方が「赤の広場」です。
つまり、石畳7,330平方mの赤の広場の中央に「レーニン廟」、その対面に「グム百貨店」、両脇には「歴史博物館」と「聖ワシリー大聖堂」が位置することになります。
世界遺産「ノヴォデヴィチ女子修道院」
モスクワにある正教会の有名な女子修道院です。
「ヴァラビョーヴィ丘」からの眺め
遠くに「ルージキニ大スポーツアリーナ」が見えます。
モスクワ五輪の時のメイン会場となりました。
丘の上には、たくさんの土産物店が並んでいます。
「モスクワ大学」です。スターリン建設の傑作で、最大のものです。
20世紀終盤ソビエト崩壊の際、この建物に大砲の弾が当たって、炎上しているテレビのニュースを思い出しました。修復したのだと思われます。
黒い異形のモニュメント「ピョートル大帝記念碑」が見えてきます。
ジャガイモとペリメニ(ロシア風水ぎょうざ)の昼食後、クレムリンに戻ってきました。
「武器庫」に入場します。
ここはその名の通り、かつては武器を作ったり保管したりしていた場所でした。
モスクワからサンクトペテルブルグへの遷都の際に、武器も一緒になくなったので、ここを宝物殿にしたらしいです。
こうしてクレムリンの武器庫はロシア最古の宝物博物館と変化しました。
「イコン飾り」
「エカテリーナⅡ世の戴冠式のドレス」
「キングスライム」(マノマーフの帽子)
「宮廷馬車」(エカテリーナはデザインが気に入らなかったらしく未使用)
「エカテリーナⅠ世のドレス」
武器庫を出た後は、大クレムリン宮殿を見ながら聖堂広場の方へ移動しました。
なかなか装飾のきれいな宮殿です。
この広場のメイン「ウスペンスキー大聖堂」
「ウスペンスキー」ていうのは「聖母被昇天」と 言う意味です。
「テレムノイ宮殿」の屋根
「ブラゴヴェッツェンスキー聖堂」の内部
聖堂広場を見た後は、大砲の王様、鐘の王様、大統領官邸を見学しながらクレムリンの外に出ました。
「大砲の王様」
「鐘の王様」
「大統領官邸」
観光が終わり、ホテルへ戻りました。
3日目
ロビー集合でセルギエフ・ポサード観光へ出発です!
モスクワから約1時間半、10:30頃にセルギエフ・ポサードの世界遺産「トロイツェ・セルギエフ大修道院」に到着しました。
「ウスペンスキー大聖堂」です。
ロシア正教の寺院の上には、必ずネギ坊主型のドームがあります。
色とりどりのドームの中で、茶色はロウソクを、金色はキリストを、青色はマリアを表現してます。
「トロイツキー聖堂」
聖堂入場の際、男性は取り女性は帽子を被るのが礼儀です。
聖堂の壁には、イコンが埋められています。
高さ88メートルの「鐘楼」
当時のロシアでは高層建築と言うことができ、明るい色が青い空によく映えます。
「ツァーリ宮殿」
この後、モスクワ市内に戻りました。
モスクワ川の川辺から、赤の広場、クレムリン城壁と聖ワシリー大聖堂を臨みます。
16世紀にできた聖ワシリー寺院は、この赤の広場の中で一番古い建物となります。
この後、「モスクワ・サンクトペテルブルク鉄道」にてサンクトペテルブルクに向け出発します。
モスクワの「レニングラーツキー駅」に到着しました。
この駅名は「サンクトペテルブルク(レニングラード)方面の列車が発着すること」に由来しています。
列車内食として、温かいのり弁当、パン、サラミ、ヨーグルトなどが用意され、お腹いっぱいになりました。
特急列車は約5時間走りつづけました。
サンクトペテルブルクの「モスコーフスキー駅」に到着しました。
この駅は、モスクワ・サンクトペテルブルク鉄道の起終点駅です。
そしてこの駅名は「モスクワ方面の列車が発着すること」に由来しています。
サンクトペテルブルクの「モスクワ駅」、モスクワの「サンクトペテルブルク(レニングラード)駅」。
とても、ややこしいと思いませんか?
市内のホテルには、23時ごろ到着しました。
4日目
朝、ホテルよりサンクトペテルブルク市内観光に向け出発しました。
町の中心を流れるネヴァ川です。
「スモーリヌイ修道院」
院内の公園の中に、修道院と寄宿学校が建っています。
この学校は19世紀初め、貴族たちの女学校として建立されました。
「タヴリーダ宮殿」
宮殿の所有者である「タヴリーダ公爵」から名付けられました。
「血の上の救世主教会」
血の上の救世主教会は、「アレクサンドル2世の暗殺という血生臭い出来事」をきっかけとして建立された建築物です。
「聖イサーク大聖堂」
サンクトペテルブルクの中心に位置づけられるロシア正教会の大聖堂です。
「聖イサーク大聖堂」付近の町並み
「青銅の騎士」と呼ばれるピョートル大帝の騎馬像です。
「カザン聖堂」
ロシア正教会で最重要視されるイコンのうち、「カザンの生神女」に由来します。
「マルス広場」よりの景色
遠景として「血の上の救世主教会」が見えます。
「ペトロパヴロフスク要塞」(右側)とネヴァ川
この後、徒歩でホテルまで帰りました。
5日目
朝、宿泊した「アンダーセンホテル」を出発して、「ピョートル大帝夏の宮殿」に向かいました。
サンクトペテルブルクから西に30km離れた「ピョートル大帝夏の宮殿」は、フィンランド湾南岸に面する宮殿と庭園です。
宮殿を中心にして、20の宮殿と7つの公園から成り立っています。
庭園を進むと、色々な種類の150以上の噴水を楽しむことができます。
昼食後市内に戻り、午後は「エルミタージュ美術館」見学です。
エルミタージュ美術館に入場してまっすぐ歩けば、「大使の階段」に突き当たるので、その階段を上って行きます。
「パヴィリオンの間」です。
エカテリーナ2世の愛人が暮らしていた部屋でした。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「 聖母ブノワ」 1478年
ミケランジェロ作「うずくまる少年」
人物描写に優れた芸術家ミケランジェロ、筋肉の描写が精巧ですね。
ゴッホ作「わらぶきの家」
これは、晩年に描かれた作品です。
ゴーギャン作「奇跡の泉」
マティス作 「ダンス」
エルミタージュ美術館の冬宮3階からは、宮殿広場とアレクサンドルの円柱が綺麗に見えます。
広場の向こうの建物は旧参謀本部です。旧参謀本部の中央には円柱の陰に隠れた凱旋門も見えます。
セザンヌ作「 カーテンのある静物」 1890年
モネ作「 庭の女 」1867年
ルノワール作 「小さな鞭を持った少年」 1909年
モネ作「ジヴェルニーの牧草地」1888年
鑑賞を終えて1階へ戻ってきました。
冬の宮殿(エルミタージュ美術館)です。広場側の入口になります。
これで、本日の観光は全て終了です。ホテルに戻りました。
6日目
朝、エカテリーナ宮殿に向けて出発しました。
バスの車窓からはペトロパヴロフスク要塞がきれいに見えます。
サンクトペテルブルク郊外の避暑地プーシキン市に位置する「エカテリーナ宮殿」に到着しました。
宮殿の名前は、第2代ロシア皇帝エカテリーナ1世(ピョートル大帝の后)に由来しています。
生演奏で出迎えてくれました。
この宮殿は皇帝が、通常夏の間を過ごしたことから「夏の宮殿」とも呼ばれます。
また、ゴージャスな55の部屋で形成され、そこには金が豊富に使われたとそうです。
大広間(舞踏の間)
多くの窓と鏡で光り輝いています。
宮殿の窓から、入場してきた方向を眺めてみました。
「白の食堂」
内装も贅の限りを尽くしています。
「 緑の部屋」
緑色をした鍵盤楽器(写真では右側に少し写っている)が置かれています。
小さい黒人の像は宮殿の使用人を表しています。
「エカテリーナ庭園」
この先は、広大なエカテリーナ公園になっていて、大きな池の回りには建物が点在しています。
公園はきれいに整備されていました。
エカテリーナ宮殿方面を振り返ると、こんな感じです。
エカテリーナ宮殿は結婚式場としても有名なようで、何組も見かけました。
この後、昼食のため一端サンクトペテルブルク市内に戻りました。
そして午後、帰国のためサンクトペテルブルクの空港に向かいました。
モスクワ行きの飛行機に乗り込みます。
飛行機は、サンクトペテルブルクの空港を飛び立ちます。
すると、眼下にフィンランド湾やサンクトペテルブルクの街が広がりました。
陽が沈むころに、飛行機はモスクワの空港に着陸しました。
モスクワの空港では、上海行きの中国東方航空便に乗り継ぎます。
上海到着後、関西空港行きの同じく中国東方航空便で上海浦東空港を飛び立ちました。
関西空港便の機内食
淡路島上空を通過します。
遠くに、六甲山と神戸の街が見えてきました。まもなく、関西空港に着陸です。
着陸後、特急はるかと新幹線を乗り継いで、夕方岡山に到着しました。