2019年1月10日(木)
箸蔵街道は讃岐のこんぴらさんと阿波のこんぴら奥の院・箸蔵寺を結ぶ信仰の道として栄えた旧街道です。
箸蔵寺のロープウェイで標高510mの箸蔵寺まで上がり、百丁石のある香川県財田町までの百丁(約11㎞)の街道を辿ります。
7時に岡山駅南駐車場を出発し、早島ICから坂出北ICまで高速道で進み、箸蔵山ロープウェイ登山口駅まで車を走らせました。(9時50分着)
一般的には百丁石のある財田町から箸蔵寺に向かって歩くそうですが、私たちは下りを多くとり、反対コースで進みます。
ロープウェイの中から高灯篭と、
仁王門を望みます。
箸蔵寺の本来の山門である仁王門です。機会があればロープウェイではなく、自分の足で歩いてみたいものです。
9時58分、箸蔵寺駅に到着です。
箸蔵寺は真言宗御室派別格本山で、「こんぴら奥の院」と書かれています。
讃岐に「こんぴら奥の院」があるのに、どうなっているの?と不思議に思っていましたが、こちらは阿波の「こんぴら奥の院」なのですね。
本坊 ここで精進料理もいただけます。
護摩殿
「ぼけ封じ観音」には、たくさんの人がお参りに訪れていました。
燈籠をまわると、長い階段が続いていました。
223段登った先には、御本殿があります。
装飾の細部に、細かい彫り物が施されていました。
本殿の天狗
桜並木を進んでいくと、桜がいくつか、小さい花を咲かせていました。
八十八か所御砂踏み
「お砂踏み」とは、四国八十八か所の札所の砂を踏めば、実際にお遍路をしたのと同じご利益があるとされる風習です。
各札所の御本尊石仏がずらっと並ぶミニ八十八ヶ所霊場となっています。
江戸時代は交通手段が未発達で、四国が地理的に不便だったことから、お遍路を身近に感じるための手段だったそうです。
10時45分、遍路道に入りました。
檜や雑木林の続く、とても歩きやすい「四国の道」を進んでいきます。
二十一丁石と「一升水」の看板を横目に鳥居をくぐって進んでいくと、
弘法大師が開かれた泉と言われている「一升水」に到着です。(11時46分)
再び分岐まで引き返し、二軒茶屋を目指します。
13時14分、二軒茶屋に到着です。
近くに大きなコウヤマキがあり、コウヤマキの実が落ちていました。
赤い実と緑の実がくっついて一つの実になっていて、この赤い側の実は食べられるそうです。
道にはたくさんの枯れ葉が積もり、カサカサと音を立てながら、気持ちよく進んでいきます。
五十七丁石、六十一丁石と、当時の往来を偲ぶ丁石を見つけながら進んでいくと、
六十五丁石と石仏に到着です。(14時着)
ここは箸蔵街道最高地点(標高790m)で、分岐を少し入ったところに四等三角点もあります。
私たちはそのまま通過です。
この岩の上に薬師如来像が祀ってあるそうです。
六十八丁石
14時40分、休憩所に到着です。
シダの生い茂った道を進んでいくと、
箸蔵街道の看板とともに、百丁石の看板も立っていました。
百丁石は、下の方が土に埋もれていて、年月の経ったことが感じられます。(16時着)
約11㎞を完歩することができました。
ここからは畑の中の道を通り、財田駅に向かいます。
財田駅前のタブノキ
16時20分、財田駅に到着です。ここで待機していたバスに乗り、岡山に向かいました。
天気にも恵まれ、気持ちのよい日だまり山行となりました。