2015年5月8日
日本百名山でもあり、花の百名山でもある祖母山に、アケボノツツジを求めて登頂しました。
5月8日(1日目)
夜19時30分に集合し、早島ICから高速に乗り大洲北只IC経由で一般道へ、そして八幡浜港に向かいました。
今回は愛媛県八幡浜港から船で豊後水道を横断し、大分県別府港に渡ります。
23時30分、フェリー乗り場に到着し乗船を待ちます。
船に乗り込むと、毛布を100円で借り、場所を確保して寝る準備です。
5月9日(2日目)
0時20分、船が出港しました。
この船は3時10分には別府港に着くのですが、そのまま船の中で5時まで仮眠することができます。
5時、別府港を出発し、車の中で朝食をとりながら車を走らせました。
道の駅近くに原尻の滝があるので、立ち寄りました。
この滝は、高さ約20m、幅約100mもあり、きれいな弧を形造っています。
実は、大きな1枚岩だそうです。
雨が多い時には、ものすごい迫力で水が落ちてくるのでしょう。
7時20分、祖母山登山口に到着しました。
車を置き、荷物を整えて出発です。
駐車場から歩くこと数分の場所に、祖母山・川上渓谷入口を示す看板がありました。
トイレも完備してありました。
この上には、「祖母山麓尾平青少年旅行村ほしこがinn」の宿泊施設があります。
7時55分、川上渓谷に入ります。杉林を抜け、橋の下をくぐっていきます。
私たちは、川上渓谷から黒金山尾根を通って祖母山に向かいます。
急な階段や細い道を、沢沿いに新緑を浴びながら歩いて行きます。
8時6分、吊り橋を渡っていきました。
ギンリョウソウを見つけました。
沢を渡っていきます。
8時20分、大きな沢を渡ります。ここは増水時は通行不可になるそうです。
大きな木が横倒しになっているので、その木をまたいでゆっくり進んでいきます。
下りるときに滑りやすいので注意が必要です。
岩を渡っても良いのですが、濡れていると滑るので、これまた注意です。
ここから急登です。ロープや木の根をたよりに登っていきます。
8時50分、川上渓谷展望所に着きました。
展望所とあるけれど、少し前から雨が降ってきて、山全体にもやがかかってあまり見えませんでした。
足場に気をつけながら岩場を歩いて行きます。
9時27分、標高1000mの地点に到着です。
100mごとに標識が立っているので、それを支えに登っていきます。
標高1300mを超えた所で、シャクナゲを見つけました。
うすピンクの色がとてもかわいかったです。
10時44分、「天狗の水場」に到着しました。
看板から少し下りた所にあったので、行くのにちょっと勇気がいりそうです。
天狗ならやすやすと行けるのでしょう、きっと。
10時48分、「天狗ノ岩屋」に到着です。岩がせり出していて、けっこう広いです。
朝も早いし、雨も降っていたので、ここで昼食をとることにしました。
しばらく行くと、お目当てのアケボノツツジが現れました。
11時27分、「天狗ノ分かれ」に到着です。
天気が良ければ天狗岩や、岩上からの絶景が眺められるそうです。残念!!
1600m、1700mと書いた標識を超え、あとひと踏ん張りです。
この辺りは、整備された道を歩きます。
ツクバネソウが咲いていて、群生もありました。
ハシゴを使い、またロープで岩を登っていきます。頂上まであと少しです。
12時45分、祖母山山頂に着きました。
もう終わりかけでしょうか、山頂にはアケボノツツジが少しだけ咲いていました。
ここでも、天気が良ければ360度の大パノラマが広がっているそうです。残念!!
13時5分、下山開始です。
5分ほど下ると、「九合目小屋」を示す看板がありました。
祖母山九合目小屋が見えてきました。
13時20分、山小屋到着です。
小屋からの下り道は、粘土質の滑りやすい道です。また雨も降っているので、道はドロドロの状態です。
慎重に下りていきました。
途中、きれいなピンク色のシャクナゲが咲いていて、目を楽しませてくれます。
馬の背に入ると、時折霧がさっと晴れて、周りの山々を眺めることができました。
右も左も絶壁になっている所を進んでいきます。
キバナシャクナゲとアケボノツツジ
イワカガミ
キバナシャクナゲ
岩肌に、いろいろな高山植物が咲いていて、素晴らしかったです。
馬の背から振り返れば、雲の切れ目から、祖母山がシルエットとなって見えました。
アケボノツツジと祖母山の見事なツーショットが完成です。(14時)
しばらく写真撮影となりました。
その後、ツガ、モミ、アカマツなどの樹林帯をひたすら下っていきます。
途中、かわいい花を見つけました。
いったん林道に出ましたが、再び登山道に入ります。(16時19分)
雑木林を抜け、登るときに下をくぐった橋を今度は渡って行くと、10分ほどで駐車場に着きました。(16時52分着)
下山道が、ぬかるんで足をとられてしまうため、予定より時間がかかってしましました。
この後、今日の宿である湯平温泉「暁雲荘」に向かいました。
宿の到着が19時を過ぎたのですが、雨で体も濡れていたので、まず温泉に入らせてもらい夕食となりました。
とてもおいしい夕食でした。
5月10日(3日目)
今日は由布岳に登ります。
宿を6時30分に出発し、登山口に向かう途中、コンビニに寄って朝食と昼食を購入しました。
6時50分、由布岳正面登山口駐車場に着きました。
無料駐車場の方は、ほぼ埋まっていましたが、何とか空きを見つけて駐車することが出来ました。
今日は、由布岳の山開きということで、大勢の人達が並んでいました。
7時40分、国有林登山口入口付近で朝食をとり、いよいよ登山開始です。
ここにはトイレもあります。
登り始めてすぐ、倒木に案内板を貼り付けているのを見かけました。
自然林の中を気持ちよく歩いていると、黄色い花を発見しました。
後で「キンラン」だと教えてもらいました。
とてもかわいい花です。まだつぼみでした。
山頂まで3000mという看板がありました。この看板は、ずっと続いています。
マムシグサに似ていますが、花穂の先が長く伸びていました。
きっとテンナンショウの仲間でしょう。
8時13分、合野超(ごうやごえ)に到着しました。
少し開けた場所で、大勢の人達が休憩していました。
8時24分、山頂まで2000mという看板のすぐそばで、本格的カメラを使って熱心に写真を撮っている人がいました。
覗いてみると、「ギンラン」が咲いていました。
ギンランのすぐとなりに、見たこともない植物がありました。
「ツチグリ」という名前だと教えてもらいました。
キノコで、成長するとヒトデのような足が出てくるそうです。
8時40分、山頂まで1600mの看板までたどり着きました。
ここからは見晴らしもよく、周りの山々や登山道の花を楽しみながら登っていきます。
エヒメアヤメ
小さくてとても可憐です。たくさん咲いていました。
名前はわかりませんが、白くてかわいい花です。
合野越からは近くに見えていた飯森ヶ城(いいもりがじょう)が小さく見え、湯布院の街並みも眺望することができます。
ミヤマキリシマも咲いていました。とても小さい花です。
この白い花も名前が分かりません。
変わった花を見つけました。これは実でしょうか。
イワカガミも咲いていました。
岩がゴロゴロした道を登っていきます。
9時47分、マタエに到着しました。西峰と東峰の鞍部です。
こちらは東峰です。大勢の人が山頂を目指しています。
ことらは西峰です。岩場や鎖場がありますが、私たちは西峰を目指します。
いきなりの急登で、三点支持と鎖を頼りに慎重に登っていきます。
岩や木の間をぬうよう歩いて行きます。
周りにみえる木々はすべてミヤマキリシマだそうです。
これが咲くと、さぞかし山がピンクに染まり、きれいな景色になることでしょう。
キンポウゲ
フデリンドウ
10時23分、西峰山頂に到達しました。
下山はより慎重に、「カニノヨコバイ」もあるのでゆっくりと行きます。
登山者も多くなり、ボランティアの人が、登山者と下山者を整理してくれていました。
11時、無事にマタエまで下りてきました。
ここからは再び登ってきた道を下りていきます。
山開きに参加した人たちが大勢登ってきていて、大混雑でした。
そして、登りでは気づきませんでしたが、「ツチグリ」がたくさん生えていました。
登りのときにはつぼみだった「キンラン」が、花開いています。
12時50分、登山口に到着です。
今日は山開きということで、豚汁が配られていたので、おいしくいただきました。
車を走らせている道々から、由布岳がきれいに見えるので、写真撮影です。
13時30分、昼食・入浴場所である「彩岳館」に到着です。
ここからも由布岳の雄姿を見ることができます。
いろいろな料理を頼み、温泉と食事で疲れを癒し、帰路に向かいました。
車を飛ばし、山陽自動車道経由で岡山着は22時30分となりました。
秋の由布岳もよかったですが、春も本当にすばらしかったです。
6月初旬には、ミヤマキリシマで山がピンクに染まることでしょう。