2019年3月13日(水)

八塔寺山は備前東部の最高峰で、400mの高原の上にそびえています。

かつて、弓削道鏡が開山したといわれ「西の高野山」と称されました。

一時は72もの寺院や僧坊があったと伝えられ、山岳仏教の中心地として栄えたそうです。

 

岡山駅8時36分発の山陽本線に乗り、吉永駅着9時12分、

ここから車に乗り合わせ、約30分車を北に走らせると、八塔寺ふるさと村の公園駐車場に到着です。

 

周辺は今でも「かや葺き民家」が点在し、のどかな風景が広がっています。

 

10時10分、登山開始です。

まっすぐ北に伸びている道の正面が「照鏡山 八塔寺」、左が「恵日山 高顕寺」です。

現在残っているのは、この2寺だけだそうです。

 

まずは「恵日山 高顕寺」に向かいます。

この八塔寺地区では、四国八十八カ所を模して明治初期頃に造られた、約15㎞の八十八カ所巡りをすることもできます。

そしてこの高顕寺に1番(右側)と88番(左側)のお地蔵様が並んであります。

 

照鏡山 八塔寺

左側に見えるつり鐘は、池田光政寄進だそうです。

 

二番、三番と札所を見ながら山道を進んでいきます。

 

14番札所は石の囲いの中です。

 

10時45分、見晴らし台に到着です。

見晴らし台の足元には24番札所があります。

 

見晴らし台からの風景

 

行者堂(10時50分着)

平安後期に高野山から地方を行脚した僧の一団「高野聖」らが、休憩などのために立てたと伝わっています。

行場でもあったらしく、南側の岩場には鎖がかかっています。

屋根の吹き替え中で、2か月後には完成予定です。

 

10時55分、八塔寺山山頂の到着です。

 

11時20分、行者堂まで戻り、

 

広い林道を通って飯盛山に向かいます。

 

道標もあります。

 

岩場を登って、

 

12時17分、飯盛山山頂(479m)に到着です。

ここで昼食としました。

 

八塔寺バス停まで下ってきました。(13時5分着)

 

八塔寺ふるさと館(六地蔵があります)の横を通り、(13時35分)

 

ふりさと橋(吊り橋)を渡って七十七番から八十一番札所のある道を通り、

 

八塔寺公園まで帰ってきました。(14時)

 

梅の花を愛でながら進むと、八十二番から八十三番までの札所が並んでありました。

 

民俗資料館を見学した後、

 

 

日吉神社に向かいました。(14時20分)

 

日吉神社のコブノキは、村の守り神として祀られた境内にあります。

 

皇屋敷(14時25分)

承久3年(1221)後鳥羽上皇の隠岐御遷幸の折、一夜の露をしのいだ所といわれています。

 

石小詰の塚

鎌倉時代の石造美術品で、修験者が大衆の安穏を念じ、生き乍ら成仏したと伝えられています。

 

14時50分、公園まで戻り、帰路につきました。

映画「黒い雨」のほか、「八つ墓村」や「火垂るの墓」など数々の映画、TVのロケ地となっている「八塔寺ふるさと村」です。

四季折々の顔を見せてくれるこの地を、また違う時期に尋ねてみたいです。