2016年12月3日(土)
備前・備中の一宮と吉備中山を巡り、歴史探訪を楽しみました。
何度も訪れている吉備中山ですが、今回は「吉備の中山を歩こう」の地図をもとに、歴史を巡ってみました。
JR西日本は、岡山―総社間の路線を2016年3月26日より「吉備線」から「桃太郎線」に改めました。
電車は、鬼の絵を含め、とてもカラフルになっていました。
岡山駅を10時47分に出発し、備前一宮駅には11時1分に到着です。
備前一宮駅構内には、吉備中山にある石舟古墳の石棺の蓋が展示されています。
吉備津彦命(桃太郎)と温羅(うら)退治の話も掲げてありました。
門前茶屋の「うどん」がおいしいと聞いていたので立ち寄りました。
しかし、12月からうどんは他の店で行い、ここではやっていないとのことで、食べることができませんでした。
再び備前一宮駅方面に戻り、民家を改装して営業しているレストラン「はこきび」で昼定食を頂きました。(11時20分着)
12時から予約が入っているというので私たちは急いで食べて出発です。
再び吉備津彦神社へ(12時)
門前の参道は、車両進入禁止です。
この神社は、吉備津彦命を祭神とする旧備前国の一宮です。
この本殿は修繕を終えたばかりです。檜皮葺の屋根が輝いていました。
神社の南隣に「吉備の中山登山口」の標識があります。
ここから登山開始です。(12時12分)
6世紀末の古墳と思われる横穴式石室の上に、藤原成親供養塔が置かれています。(12時15分)
しばらく落ち葉を踏みしめながら坂道を登っていくと、「八大龍王」への案内板があるので、そちらに向かいます。(12時34分)
8分ほど登ると、吉備中山最高峰龍王山(170m)に到着です。
ここには「八大龍王」を祀った祠があります。(古代の雨乞いの場所)
「経塚」
末法思想に基づき仏教の興隆を願い、塚を築いて経典を筒にいれ埋めたそうです。
(経筒は県立博物館に保管してあるそうです。)
「元宮磐座(いわくら)」(吉備津彦神社が大切にしている磐座)があります。
山頂からは市内が一望でき、児島湾、金甲山や常山も望むことができます。
白い半球状の建物は「岡山ドーム」です。
眺望を楽しんだあとは案内板まで戻り、御陵に向かって再び登っていきます。
お休み岩
環状石籬
再び案内板に沿って右折し、「タイボーの足跡」へ行きます。
大坊主(だいぼう)の足跡と言われる窪地で、細谷川の水源、水の祭祀場ともいわれています。
八畳岩古墳
八畳岩
古代の祭祀場で、大小の岩が並ぶ奥宮磐座の中央にあります。
鏡岩
ここから再び元の道に合流します。
穴観音
中山茶臼山古墳の埋葬者を拝む磐座
側面の穴に耳を当てると、観音様のお声が聞こえるといわれていますが・・・。
国境石
備前と備中の境界を示す標柱
中山茶臼山古墳
古墳時代前期の前方後円墳で、吉備津彦命のお墓と伝えられています。
地元では「御陵」と呼ばれています。(13時55分着)
御陵の前の広場には桜の木が多く、神道山までの道は春には桜色に染まりそうです。
広場で休憩した後は、長い石段を下り吉備津神社に向かいます。
遊歩道を通り、
400mもある吉備津神社の回廊を進むと、
吉備津神社本殿に到着です。(14時30分)
ここは旧備中国の一宮です。
臨済宗の開祖「栄西」生誕地(15時着)
吉備津駅に向かう途中、吉備津神社本殿が山の中で輝いていました。
吉備津駅発15時17分のJRに乗りました。
途中、大安寺駅で下車し、温泉施設「ゆずき」で湯につかり、岡山に帰りました。
吉備中山には、まだまだたくさんの古墳や見どころがあります。
また違ったコースを巡ってみたいものです。