2015年6月18日
6月18日、関西随一の「あじさい寺」として知られる「矢田寺」をはじめ、さまざまな顔をもつ大和郡山のお寺を巡りました。
朝6時30分、岡山駅南口駐車場に集合しました。
その後、バスで山陽・近畿・第二阪奈道を経由して最初の目的地である霊山寺(りょうぜんじ)に向かいました。
9時40分、霊山寺に到着です。ここのお寺は、バラの名所だそうです。
八体仏霊場 生まれ年の十二支と、生まれ星座の守り本尊
本尊の前には、種類の違うハスの花がそれぞれ咲いていました。
ここのお寺では、蓮の葉を酒器に使う「像鼻杯」という会もあるそうです。
黄金殿白金殿
本堂 (国宝) 鎌倉時代の代表的な建物
三重塔(重文) 鎌倉時代中期の建立
バラの見頃は6月初めだそうで、ほとんどが終わっていました。
それでもまだ、きれいな赤い花が咲いていました。
10時30分、バスと別れ、歩いて「子供の森」に向けて出発です。
途中、追分本陣村井家住宅に立ち寄りました。
主家の屋根は茅葺きと桟瓦葺きを組み合わせた大和棟形式というのだそうです。
若草山も見えました。
山道を30分ほど歩き、「子供の森」に到着です。(11時25分着)
ここで昼食をとりました。
少し雨が降っていたので、屋根があって良かったです。
12時、東明寺に向けて出発しました。
12時15分、東明寺に到着です。
この寺は天武天皇の皇子舎人親王の創建と伝えられています。
沙羅双樹の花が咲いています。
周囲は静閑そのものです。
再び近畿自然歩道を歩き、12時54分、あじさい寺(矢田寺)に到着です。
味噌なめ地蔵
色とりどりに咲く、あじさいのトンネルの中を歩いて行きます。
本当に見事です。
山全体があじさいで覆われています。
変わり花のあじさいです。 ナデシコガク
ウズアジサイ
三河ちどり
矢田寺は天武天皇の創建と伝えられています。
境内には、約60種一万株の色とりどりのあじさいの花が咲き誇っています。
矢田寺は、正式には「矢田山金剛山寺」というそうです。
山門を出てすぐの所にも、変わり花のあじさいが咲いていました。
矢田寺近くに「熊沢蕃山先生遺址」の石碑がありました。
池田光正に仕え、岡山にゆかりのある人です。
岡山市北区の「蕃山町」にその名を残しているそうです。(13時44分着)
駐車場からバスに乗り、慈光院に向かいました。
14時5分、慈光院に到着です。
創建は茶道石州流々祖で、境内全体が一つの茶席の風情になるよう考えられているそうです。
「茶道石州流発祥ノ寺」と書かれた石碑のある一之門をくぐって、石畳の道を歩いて行きます。
周りの木々の根っこがすごかったです。
さらに門をくぐっていくと、書院がありました。
ここでお茶をいただきます。
和尚さんのお話を聞きながら、お抹茶をいただきました。
庭園は、茶席の庭として眺めるもので、歩くようには造られていないそうです。
本堂 ここは昭和59年に建立された、新しいものだそうです。
左から片桐石州象、釈迦如来像、岡山玉舟和尚像が祀られています。
本堂の天井には入江正巳画伯による墨絵の龍が描かれています。
この龍の下に立って手を打つと、龍の鳴き声が聞こえてくるそうです。
何人かが試しましたが、なんと、聞こえました!
再びバスで移動し、郡山城址を散策です。
まずは大納言塚へ行きました。(15時5分着)
大納言塚は、豊臣秀長の墓所です。
秀吉と共に活躍し、秀吉の「備中高松城の水攻め」にも参戦したそうです。
門前に「お願いの砂箱」がありました。
今日お参りできたお礼を申し上げた後、「自分の名前」と「願い事」を言いながら、石の箱へ三回砂を通すと、願い事を聞いて下さるそうです。
「荒木又右衛門屋敷跡」の碑です。
今は全く別の人が住まれています。
又右衛門も岡山藩池田家に仕えた人で、歴史を紐解くと不思議なつながりを感じます。
永慶寺山門
豊臣秀長の時代に郡山城の南御門として建築されたものを幕末に移築したそうです。(15時30分着)
郡山城址を歩きます。
柳澤神社に到着です。
堀の周りを歩いているとき、カワセミを見つけました。
天守台
大手門を抜けて バスに向かいます。
大和郡山は金魚の町です。色々な所に金魚養殖場の池がありました。
下水道のふたも、金魚の絵7でした。
16時20分、バスに戻りました。温泉に立ち寄り、岡山に向けてバスを走らせました。(21時着)
趣の異なるお寺や、岡山につながる歴史上の人物ゆかりの場所を巡ることができました。
また、すばらしいあじさいの花を愛でることができた、楽しいウォークとなりました。