2015年11月18日（水）～19日（木）にかけて、1泊2日南紀を巡るバスツアーに参加しました。
1日目（11月18日）
岡山駅南駐車場を7:20に出発し、山陽ICより、山陽道、中国道、近畿道、阪和道、国道311号を経由して熊野本宮大社に向かいました。
熊野本宮大社に到着（13時40分）
神域と俗界との結界を表す大鳥居をくぐります。
杉木立の中、「熊野大権現」の奉納幟が立ち並ぶ参道を進みます。
石段を上ると
手水舎が見えてきます。
ここで、手と口をよくすすぎ清めます。
158段の石段を上りきると、正面に神門が現れます。
檜皮葺きの古色蒼然とした社殿が３棟並んでいます。
向かって左から第一殿・第二殿の相殿（あいどの）、第三殿（中央）、第四殿（右側）となります。
雨は降り続き、この後、那智山に向かいました。（14時15分）
ツアーバスは那智山バス停に到着しました。（15時10分）
石段が続くので、参道の入口には杖が用意されています。
那智山は、もともと那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場でした。
しかし明治初期、神仏分離令により青岸渡寺と那智大社に分かれました。
したがって、今も寺と神社は隣接しています。
まず、ここから徒歩で青岸渡寺を目指します。
参道の石段を上っていきます。
左手に朱色の熊野那智大社の鳥居が見えてきます。
青岸渡寺は、ここを反対側の右手に進みます。
すると、山門が見えてきます。
山門をくぐると、本堂に到着です。
このお寺は、西国三十三ヶ所第一番札所となっています。
重要文化財「那智山青岸渡寺本堂」
本堂の左手には、朱色の熊野那智大社が隣接しています。
従って、青岸渡寺から熊野那智大社へは、1分以内での到着となりました。
熊野那智大社は、全国に約4000社あるといわれている熊野神社の本社です。
熊野本宮大社、熊野速玉大社と共に熊野三山と呼ばれています。
雨で参拝者も少なく、巫女さんも開店休業です。
熊野那智大社を後にして、那智大滝に向かいました。（16時15分）
滝の落ち口幅13m、滝壺までの落差は133mですが、
夕闇に加え、霧と雨のせいで滝の落ち口をはっきりと確認できませんでした。
雨が激しくなってきたので、滝の入口まで引き返します。
その後、熊野古道の大門坂の石段を徒歩で下りました。
道の両側にそびえ立つ巨大な杉「夫婦杉」を過ぎると、数軒の民家が現れます。
大門坂入口の手前にある「大門坂駐車場」よりツアーバスに乗り込みました。（16時45分）
ｙ
勝浦港に到着（17時30分）
今夜の宿である南紀勝浦温泉「ホテル浦島」に、ホテルの専用船で渡ります。
夕食前に、広大な敷地に点在するホテルの温泉を堪能します。
まず、あまりにも有名な洞窟温泉「忘帰洞」です。
次に、地上80mの山上に建つ山上館の温泉「天海の湯」へ。
延々と続くエスカレーターを乗り継ぎます。
この湯は20時でクローズとなるので、夕食前に入ることとしました。
温泉のあと、バイキングスタイルの夕食です。
名物、「マグロの解体ショー」
平日にもかかわらず、大勢の宿泊客で広いレストランは埋まっていました。
中国からの観光客が、とても多かったです。
2日目（11月19日）
本日は晴れ。勝浦の街を望むことができます。
早朝、洞窟温泉「玄武洞」を訪れた後、再度「忘帰洞」の湯につかりました。
「忘帰洞」は午前と午後で、男湯と女湯の場所が交互に入れ変わります。
したがって、同じ「忘帰洞」とはいえ、昨晩とは趣や造りの違った洞窟温泉を楽しむことができました。
朝食も、昨夜の夕食と同じレストランでのバイキングです。（6時30分）
宿泊した「ホテル浦島」は、勝浦の半島に位置しています。
ただ、山が邪魔をしてホテルにつながる道路を造ることができず、客は船でホテルを訪れます。
（ホテルの業務用にトンネルが存在するそうです。）
かめさんの船で、ホテルを後にしました。（7時40分）
それにしても、巨大な観光ホテルでした。
写真右上の山上もホテルの建物（昨晩の温泉「天海の湯」がある「山上館」）です。
港では、漁網の手入れが行われていました。
駐車場より、湯ノ口温泉に向けて出発です。（8時）
湯ノ口温泉へは、入鹿温泉「瀞流荘」よりトロッコ電車を利用します。（9時10分）
本来は銅の発掘のため、昭和53年まで使用されていたトロッコでした。
今は、観光用として復活しています。
約1kmのトンネルを10分かけて、トロッコ電車は終点の湯ノ口温泉に到着です。
ここは、源泉かけ流しの良質な温泉でした。
熊野材の木の香りが立ち込める一連の施設は、今年（2015年3月）に新築オープンしたばかりです。
バンガローはまだ建設中でした。
温泉を楽しんだ後、トロッコ電車で駐車場に戻り、瀞峡に向かいます。（10時40分）
程なく、瀞峡巡りの船着き場「小川口」に到着しました。（10時50分）
ウォータージェット船で熊野川の支流である北山川を北上します。
本来は水量不足のため、本日運休の予定でしたが、雨が降ったので運行できたようです。
瀞峡内では船の屋根が開き、大迫力で景色を楽しむことができます。
船は、下船休憩場所である田戸乗船場に到着しました。（11時10分）
この場所は、和歌山・三重・奈良の三県の境だそうです。
15分ほどの休憩後、船は上瀞に向かいます。
「獅子岩」
ライオンの顔に見えますか？
船は上瀞でUターンし、もと来た川を下ります。
船は、乗船した小川口を通り過ぎ、熊野川と合流した志古乗船場で船を下りました。（12時20分）
志古乗船場はドライブインを併設しており、昼食会場もこの場所でした。
一般客の瀞峡めぐり発着点はこの場所だそうです。
昼食は「紀州うめどり陶板焼き御膳」
一般客用の次の出船時刻が大きく掲げられていました。
瀞峡へのフルクルーズは13時30分（所要時間・・・約2時間）
瀞峡手前までのミニクルーズは15時40分（所要時間・・・約30～40分）
バスは、瀞峡を後にして谷瀬の吊り橋を目指します。
谷瀬の吊り橋に到着しました。（14時30分）
この吊り橋は、長さ297m高さ54mの日本一長い生活用の吊り橋です。
生活用なので、地元の学生は自転車で渡って通学しているそうです。
歩くたびに、ゆらゆらと揺れるので、怖くはないけど少し気持ち悪いです。
吊り橋を渡ったところに案内板がありました。
吊り橋観光を終え、バスは国道168号線を北上します。
豪雨による災害が多いせいか、道中、上の写真のような崖の崩落修理現場よく目にしました。
また、いたるところで新しい道路の建設現場を通過することがありました。
新宮から五條までの立派な道路（五條新宮道路）の完成が切望されているようです。
五條市内では名物「柿の葉すし」の店に立ち寄り、その後一路岡山に向けバスを走らせました。
岡山着（20時40分）
