2022年6月1日(水)~4日(土)

 

甲武信岳は、甲州、武州、信州の3つの国にまたがっていることから名付けられています。

また、千曲川の源流の山でもあります。

今回は千曲川源流遊歩道「水源の道」を登り、十文字峠のアズマシャクナゲを楽しみながら下るコースにしました。

 

岡山駅発8時25分の「ひかり」に乗り、名古屋へ。(10時42分着)

 

名古屋発11時の「特急しなの」に乗り、塩尻駅へ。途中、「寝覚ノ床」を通過(12時9分)です。

 

塩尻着(12時53分) 塩尻はブドウの産地、駅のプラットホームにもぶどう棚があります。

13時19分、「特急あずさ」に乗って小淵沢へ。

 

13時52分、小淵沢駅に到着、次の出発まで約1時間の待ち時間があるので、ホームを出て、展望台へ向かいました。

 

甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、富士山とたくさんの山々を望むことができました。

 

小淵沢駅15時1分発の小海線は、富士山や八ヶ岳を望みながら進みます。

 

JR線最標高駅「野辺山」を過ぎると、一面のレタス畑が続きます。

 

15時46分、信濃川上駅に到着です。

 

16時11分、宿の迎えの車に乗り「白木屋旅館」に到着です。

 

18時50分、夕食

後でわかったことですが、ここ「白木屋旅館」は、1876(明治9)年創業時から多くの登山者が訪れ、若山牧水や佐藤春夫、深田久弥など多くの文人たちに愛されてきた宿だそうです。

 

6月2日(木) 2日目

 

今日は快晴、登山日和になりそうです。

 

6時朝食

 

宿の車で毛木平登山口まで送ってもらいます。

車窓から見えるのは、やはり一面のレタス畑です。

 

林道に入ると、右側の斜面は、ベニバナイチヤクソウの大群生で斜面がピンク色に染まっていました。

 

7時10分、登山口に到着です。

 

7時23分、登山開始です。

 

ハシリドコロ

 

千曲川沿いに進んでいきます。樹林帯の中、ごろ石の中を、渡渉もしながら登っていきます。

 

マイズルソウ

 

ちょっとスリルのある橋を渡っていきます。

 

ワチガイソウとスミレの花

 

これも登山道

 

ナメ滝(10時4分)

 

ナメ滝で休憩&昼食と思っていたのですが、先客がいて降りられなかったので、少し先の広場?で昼食としました。

宿で作ってもらったお弁当です。(10時20分)

 

岩あり、梯子あり、ロープあり、細くなった流れを渡り返しながら登っていきます。

 

バイカオウレンが咲いていました。

 

12時19分、「千曲川・信濃川水源地標」に到着です。

少し下れば、清水の湧き出ているところがあります。

 

13時5分、「国師ヶ岳分岐」に到着、ここで2度目の昼食としました。

 

しばらくブナ林の緩やかな道を進んでいくと、いきなり切り立った崖の向こうの視界が開けてきました。

 

最後にザレ地の急登を登っていくと、

 

14時2分、甲武信岳山頂に到着です。風が冷たく、寒いくらいでした。

 

ザレ地を下っていくと、そこはイワカガミの群生地です。でもここは登山道から外れていました。

 

引き返し、甲武信小屋に向けて下ります。この辺りはシャクナゲの木はありますが、まだかたい蕾です。

ハクサンシャクナゲであり、アズマシャクナゲより1か月ほど咲く時期が遅いそうです。

 

14時46分、甲武信小屋に到着です。テント泊の人もいます。

 

暖炉はカエルの形をした薪ストーブ、とても暖かいです。

 

一人1枚の布団ですが、結構狭いです。

 

夕食はカレー(17時30分)、その後は暖炉を囲って団らんです。

 

6月3日(金) 3日目

 

4時50分、山小屋からの朝焼けです。

 

5時30分朝食

 

6時14分、十文字小屋に向けて出発です。今日も快晴、鹿よけの扉を開けて進みます。

十文字小屋までは「三宝山」「武信白岩山」「大山」の3つの山を越えて進むので、アップダウンがかなりきつそうです。

 

樹林帯の中、岩道の急登を登っていき、

 

1つ目の山、三法山に到着です。(7時15分)

 

この辺りにもたくさんのハクサンシャクナゲがあるので、7月初めには、シャクナゲを楽しむことができそうです。

 

倒木の多い道を下っていくと、

 

8時39分、「尻岩」に到着です。

 

尻岩を過ぎると、木の根と大岩の急登が続きます。

 

「武信白岩山」の看板のある所まで来ました。(9時16分)

山頂がどこなのかわからなかったのですが、後で山小屋の人に聞くと、今は登れなくなっているとのことです。

 

梯子、鎖を使ってのアップダウンの連続です。

 

10時、看板を過ぎたあたりからアズマシャクナゲの花が両サイドに見られるようになりました。

濃いピンク色がきれいです。

 

木の根とザレ地の急登を登ると、

 

11時22分、大山山頂に到着です。山頂付近には、アズマシャクナゲの群生が見られました。

眺めも素晴らしいです。

 

鎖を使っての下りが続きます。

十文字小屋の赤い屋根が見えてきました。(12時27分)

 

十文字峠

 

12時30分、十文字小屋に到着です。

 

小屋は、大木になったアズマシャクナゲの花に囲まれています。

鹿よけなのでしょうか、緑のネットでおおわれています。

 

ツバメオモト

 

12時50分、十文字小屋名物「きのこうどん」をいただきました。700円です。

 

13時22分、アズマシャクナゲの群生地として知られる「乙女の森」に向けて出発です。

 

2か所ほど、手作りの展望台があります。

こわごわ登っていくと、アズマシャクナゲの花を上から見下ろすことができ、薄紅色の花に染まる森を望むことができました。

 

その後、「カモシカ展望台」に向かいました。

すぐ先にあると書いていたのですが、アップダウンあり、沢を渡って進みました。

 

14時9分、「カモシカ展望台」に到着です。

道々、アズマシャクナゲはたくさん咲いていましたが、標識もなく、行き止まりになったので、ここが「カモシカ展望台」であろうと考え、引き返しました。

 

15時20分、小屋に戻り、ティータイムをしたり、小屋の周りを散策したりして、ゆったりと過ごしました。

今回は、アズマシャクナゲに出会うことが目的だったので、大満足です。

 

部屋は、2段ベッドで8人部屋です。そこを5人で使用しました。

 

17時夕食 ポトフかな??

消灯は20時です。

 

6月4日(金) 4日目

 

 

朝4時から日の出を拝むため、小屋の外に出ました。

4時25分、朝日が顔を出し、28分にはすべて顔が出ました。

 

周りも金色に輝き始めました。

 

6時、暖炉を囲んでの朝食です。

この暖炉は、甲武信小屋にあったものと同じで小型版です。それもそのはず、甲武信小屋と十文字小屋は親子で経営しているので、同時に2つ暖炉を注文したそうです。

甲武信小屋が息子さん夫婦、十文字小屋がお母さんです。お父さんは今はご高齢でふもとに居られるそうです。

 

今日は金曜日なので、たくさん来られるであろう登山者のために、朝から甘酒や焼き芋、きのこうどんなどの下ごしらえで大忙しでした。

 

6時50分、毛木平駐車場に向けて出発です。

 

雑木林の中をひたすら下っていきます。時には沢を越えて進みます。

 

登山口まであとすこしという森の中、NHKの「甲武信ヶ岳」百名山取材班に遭遇しました。7月中旬には放送されるそうです。

 

橋を渡ると、登山口はすぐそこです。(9時)

 

9時17分、登山口に到着です。

 

駐車場がいっぱいなので、駐車場までの道の両側には、車がびっしりと停まっています。

 

その車が止まっている両側には、ベニバナイチヤクソウが大群生しています。

迎えの車を待っている間、撮影タイムです。

 

レンゲツツジ

 

フデリンドウ

 

ツマトリソウ

 

駐車場がいっぱいで方向転換もできないとのことで、大通りまで出てきてほしいとの連絡があり、レタス畑の道を15分ほど歩きます。

 

ビニールと土をかぶせるのは機械、

 

穴をあけて苗を植えるのは手作業のようです。大変だぁ!!

 

10時32分、やっと迎えの車と合流です。

 

「ヘルシーの湯」でお風呂と昼食です。(11時~13時)

ここからタクシーで信濃川上駅に向かいます。

 

13時6分、信濃川上駅に到着です。

 

13時38分、順調に信濃川上駅を出発、小淵沢駅までは行ったのですが、人身事故が2件発生との連絡がありました。

東京方面は電車が停まっているらしい。

小淵沢(14時53分発)からの「特急あずさ」は、上諏訪~下諏訪間での人身事故のため、途中の駅で停車、塩尻沢には17時27分に到着です。(予定では15時27分着)

塩尻からは「特急しなの」17時59分発、名古屋には20時7分着です。(これも2時間遅れ)

名古屋からは遅延証明をもらい、20時33分発の「のぞみ」で岡山に帰りました。(22時8分着)

「のぞみ」で帰ったことにより、計画より1時間遅れで自宅まで帰りました。

天気も良く、目的のアズマシャクナゲも最高でしたが、最後のJRの件は、本当に疲れました。