熊野古道・中辺路踏破Part.1 アルパインツアー利用

 

2020年12月6日(日)~8日(火)

毎年5月連休に行っていた熊野古道ですが、今年はコロナ禍の影響で12月になりました。

今年と来年、2年かけて中辺路を踏破する計画です。

昔から盛んに行われた「熊野詣」の舞台、中辺路は、平安から鎌倉時代にかけて貴族たちが好んで辿った道で、熊野古道の中でも最も人気の高いルートです。

今年は滝尻王子社から発心門王子まで歩きます。

 

12月6日(日) 1日目

 

岡山駅発8時11分の新幹線に乗り、新大阪に向かいました。(9時18分着)

ここからバスに乗り、中辺路の出発地である滝尻王子に向かいます。(9時45分発)

 

昼食は「すさみ道の駅」でトマト味噌ラーメンです。

 

13時、滝尻王子駐車場に到着です。ここで現地語り部ガイドの方と合流です。ホラ貝を吹き、今までにもお世話になった方です。

 

まずは「熊野古道館」でこれから歩く道について話を聞きました。

 

滝尻王子社と中辺路起点道標(13時30分スタート)

熊野古道沿いには沢山の王子社があります。王子社は熊野権現の御子神(みこがみ)祀られている神社で、旅の安全を祈願する場でした。また、参拝者の休憩所でもあったそうです。

滝尻王子から熊野本宮大社までの約38㎞の間に19の王子が点在しています。

ここ滝尻王子は、熊野の霊域への入口といわれています。

「五躰王子」に数えられていて、後鳥羽上皇の一行もこの社前で御歌会を催されたと伝えられています。

 

紅葉も素晴らしい!!

 

いきなりの急坂を登っていくと、

 

藤原秀衡ゆかりの胎内くぐりと(13時59分)

 

乳岩(14時2分)があります。

 

不寝王子跡(14時9分)

 

今回は巡礼手帳としてスタンプ帳をいただきました。

所々にスタンプ押印所が設置してあり、滝尻王子から押していきました。

このスタンプ帳は、「サンディアゴ・デ・コンポステーラの道」巡礼との共通スタンプ帳となっています。

 

滝尻王子から番号道標が500m毎に建っています。今回は3日間で61番まで歩きます。

 

剣ノ山経塚跡と剣山

 

道標2を過ぎると、歩きやすい道が続きます。落ち葉を踏みながら進み、サザンカの花道をくぐっていきます。

 

ヤッホーポイントでは、みんなで「ヤッホ!!」きちんと山彦が返ってきました。

 

石畳の道を下り、

 

紅葉も楽しみながら進んでいきます。

 

針地蔵尊(15時34分)

 

夫婦地蔵

 

久しぶりに民家を見ました。(15時52分)

 

大きなイチョウの木がある所が、今日の宿です。

 

高原熊野神社と大楠(16時14分)

桧皮葺の建物は室町時代の様式で、熊野参詣道の中で最古の神社建築だそうです。境内には大楠があり、樹齢1000年以上だそうです。

 

16時30分、今日の宿である「高原・霧の郷たかはら」に到着です。道標は7番まで通過です。

 

夕陽に照らされて、イチョウも赤く輝いています。

 

和室も洋室もあります。

 

標高300mほどの山の中腹に位置している宿です。ここから2年前に行った「果無山脈」を望むことができました。

 

18時30分、夕食です。

お風呂は「わたらせ温泉」の湯を使用しているそうです。

 

12月7日(月) 2日目

 

 

朝霧が少しだけかかりましたが、雲海とまではいきませんでした。

 

モーニングコーヒーは、外で雄大な景色を望みながらいただきます。

 

7時30分、朝食

 

8時30分、宿から歩いて出発、継桜王子まで歩行距離約13.2㎞です。

今日も快晴です。

 

ここからの熊野古道は、旧旅籠通りで、石畳の道です。周りは、すくっと伸びた杉林が続きます。

 

大きく枝を広げたモミジの木、見事な紅葉です。

 

一里塚跡(9時4分)

 

9番の道標

高原池をすぎると、

 

9時37分、大門王子に到着です。お雛様が祀られていました。

 

十丈王子 江戸時代には付近に数戸の家があり、氏神として祀られていたそうです。(10時11分)

 

小判地蔵(10時33分)

 

悪四郎屋敷跡(10時40分)

 

樹の幹がきれいに削られている、これはリスの仕業で、巣を作るために細く削っているそうです。

 

一里塚跡(11時3分)

 

気持ちの良い古道を進みます。

 

林道を横切り、さらに下っていきます。(11時49分)

 

石畳を下っていくと、

 

大坂本王子に到着です。(12時15分)

 

12時35分、道の駅「熊野古道中辺路」に到着、ここで昼食です。

牛馬童のレプリカもあります。

 

お昼は、「梅うどんとめはりずし」です。

 

テーブルの上にひまわりの種を置いておくと、ヤマガラが次々とやってきて、餌をついばんでいきます。

 

13時10分、登山開始です。

 

 

一里塚跡を過ぎると、

 

箸折峠の牛馬童子に到着です。(13時37分)

都を追われ、熊野詣に旅立った花山法皇の姿を模したと伝えられる石仏です。役行者像とともに祀られています。

後ろには、鎌倉時代のものと伝わる宝篋印塔(ほうきょういんとう)が立っています。

 

周りの景色を楽しみながら急坂を下って車道と合流、日置川を渡ると、

 

14時10分、近露王子に到着です。

ここ近露は宿泊者も多く、川水を浴びた後、王子に参拝していたそうです。

 

近露伝馬所跡

 

野長瀬一族の墓(14時31分)

 

「乙女の寝顔」と呼ばれている山

 

小・中学校の横を通り抜けて再び山道へ入ります。(14時51分)

 

20分程で車道と合流、今なお民家が立ち並ぶ道を進んでいくと、

 

比曽原王子に到着です。(15時27分)

 

3つ目の一里塚を過ぎ、野中伝馬所跡の近くに、「野中の一方杉」と「継桜王子」があります。(15時51分)

境内にある10本ほどの杉の大木の枝がすべて南向きの一方にしか伸びていません。県指定の天然記念物にもなっています。

 

どれも巨木で、大人6人で一周できました。

 

継桜王子の社殿は石段の上の高所にあります。野中地区の氏神でもあるそうです。

 

この辺りの紅葉は素晴らしい!!

地区の集まりでもあるのか、車の往来が激しかったです。

 

とがの木茶屋と秀衡桜

 

ここから急坂を下っていくと、

 

日本名水百選の「野中の清水」があります。(16時13分)

今日の行程はここまで。バスで宿まで帰ります。道標8番から34番まで進みました。

 

途中、「熊野古道ちかつゆ」に立ち寄り、飲み物等購入しました。

熊野古道ビールが美味しいとのことです。(16時31分)

 

17時15分、宿に着いた頃は、もう夕陽が沈んだ後でした。

 

18時30分、夕食 今日のメインはピザ!!

外にあるピザ窯でどんどん焼き立てが届きます。ものすごく美味しい!!

 

オーナーのギター演奏もありました。

 

デザートのアイスクリームは、薪ストーブの焚かれている外でいただきました。

今日もよく眠れそうです。