世界遺産・熊野古道小辺路を歩く-その2 アルパインツアー利用
2017年6月3日~4日
昨年の続きで、今回は、大股から十津川温泉までを1泊2日で歩きます。
6月3日(土) 1日目
岡山駅6時3分発の新幹線こだまに乗り、一路新大阪へ出発です。
7時4分着。ここで添乗員と待ち合わせです。
バスで約3時間、大股(700m)まで向かいます。
9時30分、高野山に到着
語り部さんと合流し、今日のスタート地点である大股へと車を走らせます。
10時20分、大股バス停に到着です。
小辺路道標を見ながら、集落の小道を通り抜けます。
山道に入ると、ニリンソウの群生がたくさん見られました。
10時45分、「伯母子岳登山口」からは、つづら折りの急登が続きます。
ガクウツギ
ギンリョウソウ
この後もたくさん見られました。
ギンラン
杉林や雑木林の木漏れ日の中、急坂を登っていくと、「萱小屋跡」に到着です。(11時25分)
小屋もあるので、ここで昼食としました。
ニリンソウ群生
3本、4本と花をつけたものもありました。
ヤマゴボウ
ミミガタテンナンショウ
この広場には、いろいろな花が群生していました。
12時、出発です。
12時 54分、 桧峠に到着です。
弘法大師の捨てた箸が、桧の大木になったとの伝説があるそうですが、大木の桧は残っていないそうです。
緩やかに登っていくと、伯母子岳(おぼこだけ)分岐に到着です。(13時30分)
「南無阿弥陀佛 かうやよ里くま乃みち」の六字名号石造道標が立っています。
ここで、古道を進むグループと、伯母子岳登頂グループに分かれて進むことにしました。
私は、古道を進みました。
チゴユリ
14時、伯母子峠に到着です。ここで登頂組を待ちます。
無人山小屋があります。
伯母子峠登頂グループの行程
分岐を直進すること約30分、伯母子岳山頂に到着です。
見晴らしもよく、ツツジも満開です。
ゴヨウツツジ、ドウダンツツジと花の道を進んでいき、14時20分、私たちと合流しました。
ツツジの花を愛でながら自然林を進んでいくと、
15時25分、「上西家跡」に到着です。
昭和の初めごろまで街道の旅籠として栄えていたそうで、広範囲に石垣が張り巡らされています。
「本道」を通り、進んでいくと、
右に弘法大師座像の祠、(16時26分着)
左に水ヶ元屋敷跡がありました。
アップダウンを繰り返し、さらに不規則な石畳が続きます。
待平屋敷跡(18時)
道標地蔵(18時15分)
18時53分、伯母子峠登山口に到着です。
赤い色の三田谷橋を渡り、今日の宿に向かいます。
今回は、農家民宿「政所」「山本」「ヴィラかんのがわ」の3つに分かれての宿泊となります。
19時、私たち6人の宿「政所」に到着です。
この宿は、「辻家住宅」として門や屋敷が県の有形文化財に指定されている家です。
20時30分、夕食
その後、お風呂で疲れを癒やして就寝です。
6月4日(日) 2日目
6時30分朝食、7時20分出発です。
腰抜田石碑
「三浦峠登山口まであと300m」の看板を見ながら車道を進むと、「小辺路登山口」の看板がありました。
後ろに見えるつり橋を渡ります。
橋を渡り、民家の間をぬけていくと、(7時40分)
石畳の登りが続きます。
ササユリ
ユキノシタ
山道を進むと、まっすぐ伸びた杉の木の後ろに巨大な杉の木が現れました。(8時20分)
かつて旅籠をしていた吉村家の防風林です。
胴回り4~8m、樹齢500年前後と推定されているそうです。
自然林の中を登っていくと、「三十丁の水」に到着です。(9時10分)
この水で一息ついて、三浦峠をめざします。
カンアオイ
白い可愛い花を見つけました。
ホウの花も咲いていました。
昨日登った伯母子岳(1,344m)が見えます。
林の中をひたすら登り、10時10分、三浦峠(1,080m)に到着です。
ここは眺望もよく、周りの山々を見渡すことができます。
急坂を下っていくと、「古矢倉跡」に到着です。(10時53分)
ここには地蔵菩薩の座像がありました。
ツツジの花がまだ残っていました。
「出店跡」(11時25分着)
石垣が残っています。ここで昼食としました。
宿の人がつくってくれた「めはり寿司」です。高菜の浅漬けの葉でくるんだ弁当用のおにぎりで、熊野地方の郷土料理です。
昨日の夕食の時にめはり寿司の話が出て、「食べたい」と言ったら作ってくださいました。
とってもおいしかったです。
コアジサイ
今西集落を望みながら進むと、
「五輪の塔」に到着です。(12時25分)
こんな山の中に墓石がありました。(13時着)
杉林をぬけて進むと、「矢倉観音堂」に到着です。(13時20分)
民家の前を通り抜け、舗装道に出ました。(13時45分)
階階段を下り、再び山道に入ります。
ササユリが咲いていました。
国道425号に出ると、道の横に道標があります。(14時8分)
国道にはバスが待っていて、膝や体調の悪い3人を乗せて今日の終点である十津川温泉「昴の湯」に向かいました。(14時40分着)
3人は、のんびりお風呂に入り、歩き組を待ちます。
15時55分、歩き組到着です。
その後、バスで新大阪に向かい、岡山に帰りました。
今回も天候にめぐまれ、素晴らしい山歩きとなりました。